オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・2月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
・NY原油先物市場は続伸。中東情勢の混乱が続いており、沈静化の目途が立たないことが原油の買い材料となった。終値は前日比+0.53ドルの1バレル=73.31ドル(2月6日)。
・1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化。同時に発表された豪12月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月(+4.3%)から鈍化した。
・1月18日発表の豪12月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る6.51万人の減少だった。失業率は3.9%で横ばい、労働参加率は66.8%へ低下した。
今日のメインシナリオは
RBAを通過し新たな材料探しへ 豪ドルも米長期金利動向に注目
昨日、RBAは理事会を開催し政策金利を4.35%で据え置いた。豪州のCPIが急速に鈍化していることから、市場では「RBAが利上げ打ち止めを示唆する可能性もある」といった期待があった。しかし、RBAは声明やその後のブロック総裁の記者会見で、引き続きインフレの反発に警戒を示し追加利上げの可能性を残した。そのため、市場はRBA理事会後に豪ドル買いで反応した。
本日は豪州や中国、米国などで主要な経済指標の発表は予定されていない。そのため、豪ドル相場も他通貨同様に米10年債利回りの動向を眺めながら、米ドル中心の動きが続きそうだ。NY時間午後には米10年債の入札が控えているため注目したい。
この先の個別相場変動
■米国の早期利下げ期待が後退する
⇒米長期金利が上昇する
⇒米ドルが買われる
⇒豪ドルは対米ドルで売られる
⇒米長期金利の低下を好感し米株価指数は上昇する
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドル売りは限定的
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
世界的な株価動向
米10年債利回り動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り空に太陽が覗く。7時に豪ドル/円のRSIで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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