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メキシコペソ/円2024年見通し… 利下げ開始でも堅調維持 リスクは米大統領選【知っトク!メキシコペソ】2024/1/15

このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性のある要因について詳しく解説します。

執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

X(Twitter): https://twitter.com/KandaTakuya

23年のペソは最強通貨 対円のリターンは30%超

 メキシコペソは2023年に対ドルで14.9%上昇。中銀の高金利政策などを背景に、年間の上昇率は主要通貨のうち断トツで首位だった。なお、2023年は円安が進行したためペソの対円での上昇率は23.6%に達しており、メキシコと日本の短期金利差(によるスワップポイント)を加味すれば年率30%を大きく超えるリターンが得られた計算だ。

24年利下げ開始の公算もペソの逆風にはならず

 さて、2024年はメキシコ中銀が利下げを開始する公算が大きいことから、ペソ/円については23年ほどの高いパフォーマンスは期待できそうにない。市場では、メキシコ中銀が3月に利下げに着手し、現在11.25%の政策金利は年末までに9.25%前後へと段階的に引き下げられるとの見方が多い。もっとも、こうした穏やかな利下げはペソ/円の下押し材料にはならないだろう。市場はすでに200bp(2.00%ポイント)前後の利下げを織り込み済みの上、利下げ後も日本との金利差は大きく開いたままだ。このため、メキシコの利下げはペソに対する逆風にはならず、追い風がやや弱まる程度と見ている。

ニアショアリング継続と政局安定も支え

 また、米国企業などの「ニアショアリング(事業拠点の近隣移転)」や「フレンドショアリング(友好国・同盟国への移転)」の動きからメキシコ経済が当面堅調を維持すると見られることもペソ相場の追い風になりそうだ。そのほか、6月にメキシコで行われる大統領選挙で、現職のロペスオブラドール氏に近いシェインバウム・前メキシコシティ市長が順当に勝利する見通しであることも、政局の安定という点でペソを下支えするだろう。

24年のリスクは米大統領選

 仮に、ペソに想定外の下落圧力がかかるとすれば11月に予定されている米大統領選でトランプ前大統領が勝利した場合ではないだろうか。トランプ氏は2017年の大統領就任後に、メキシコからの不法移民が米国民の職を奪っているとして国境に物理的な壁を建設すると表明して話題になった。アメリカ・ファーストを掲げるトランプ氏が米大統領に返り咲けば、ペソを支える「ニアショアリング」の動きも後退する可能性が高そうだ。

メキシコペソ/円 日足チャート

メキシコペソ円 日足

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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