ドル/円、145円台でもみ合い…この後の米11月CPIの結果待ちで様子見ムード
東京市場のドル/円は、145円台の下値を探る展開。「日銀がマイナス金利政策解除を事前予告する」との観測報道があったほか、前日のNY時間午後に急低下した米10年債利回りが低下幅を拡大したことも相まって145.33円前後まで軟化しました。
欧州市場に入ると、英8-10月週平均賃金の前年比が+7.2%と予想(+7.7%)を下回ったことなどからポンド/円が下落。その動きに連れたドル/円は一時145.23円前後まで下値を拡大しました。
今夜は、米11月消費者物価指数(CPI)が発表されます。市場予想は、前年比が+3.1%と前回(+3.2%)からやや鈍化すると見られています。一方で、コアCPIの前年比は+4.0%と前回(+4.0%)から横ばいとの見通しになっています。今日明日と米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される中で結果に注目が集まります。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、141円台へ下落後に持ち直す中で、下ヒゲの長いローソク足が二連続で形成されて底堅さを示しました。ただ、下落トレンドラインや10日移動平均線に沿った下落基調は継続しています。引き続き上値の重い展開が想定されます。足元では11月高値から12月安値への下落幅に対する38.2%の水準で下げ渋っていますが、明確に下抜けると145円割れを試す可能性もあります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
12/12(火)
19:00☆独12月ZEW景況感調査
19:00 ユーロ圏12月ZEW景況感調査
22:30☆米11月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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