執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
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メキシコペソ/円チャート(日足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
「足元のメキシコペソ/円は1カ月ぶり安値からやや持ち直す展開」
メキシコ中銀の早期利下げ観測が広がり11月終盤に下落した反動から、1日には8.5円台に強含む場面もありましたが、戻りが一巡すると再び8.4円台に押し戻されました。ドル/円の下落もペソ/円の重しとなった模様です。その後も上値は重く、4日は原油安や米株安を受けて8.405円前後まで反落。5日にはアジア株の下落を背景に8.4円台を割り込むと8.352円前後まで下落して10月31日以来の安値を付けました。ただ、下値では金利差を意識したペソ買い・円売りが優勢で8.4円台へ持ち直してクローズ。6日の東京市場では8.489円前後まで強含む場面もありました。
「目先のメキシコペソ/円の注目ポイントはメキシコ11月CPI」
7日にメキシコ11月消費者物価指数(CPI)が発表されます。すでに発表された11月前半のCPIが前年比+4.29%と10月の+4.26%から僅かに加速したこともあって11月CPIは+4.39%になると予想されています。市場では、メキシコのインフレ率が中銀目標(3%±1%)の上限である4.00%に接近したことで、来年3月にも中銀が利下げに転じるとの見方が優勢です。中銀も、来年前半には利下げの検討を開始することを仄めかしているだけに、11月CPIが予想に反して鈍化した場合は、早期利下げ観測の高まりを受けてペソに下落圧力がかかる可能性があるでしょう。注目のメキシコ11月CPIは7日の日本時間21時に発表される予定です。
当面のメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
8.250円~8.600円
基調
上値重い
当面の注目ポイント
・12/7☆メキシコ11月CPI
・主要国株価、国際商品価格
メキシコペソ/円(MXN/JPY) 為替チャート・FXチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム
経済指標・イベントの結果について
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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