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ドル/円、昨年同様151円が天井とのサイン?それとも単なる押し目なのか【来週の米ドル/円予想】 FX 2023/11/3

目次

▼最新のドル円相場は…年初来高値(151.71円)を更新も反落
▼ドル円相場をテクニカル分析で確認…昨年同様反落の兆しか?単なる押し目なのか
▼来週のイベント

💬宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい):X(Twitter)
https://twitter.com/gaitamesk_ueha

最新のドル円相場は…年初来高値(151.71円)を更新も反落

今週のドル/円は、年初来高値を更新するも反落する展開。10月31日に日銀は金融緩和政策の維持を決定しつつイールドカーブ・コントロール(YCC)の再柔軟化を決定しました。ただ、事前報道通りだったことから円売りに傾くとNY市場には151.71円前後まで上伸しました。11月1日には米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が据え置きとなる中で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は追加利上げについて「慎重に進める」としながらもデータ重視の姿勢を改めて示しました。そうした中で、米10月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を下回り、失業率が予想上振れの結果となりました。ドル売りが加速すると149円台前半まで軟化しています。

ドル円相場をテクニカル分析で確認…昨年同様反落の兆しか?単なる押し目ポイントなのか

ドル/円の週足チャートを見ると13・26・52週移動平均線が上向きを維持しており、強気のパーフェクトオーダー(移動平均線が上から短中長期の順)を形成しています。そのため、足元の動きは調整下落の可能性があり13週線が位置する148円台前半では押し目買いが入りやすく底堅い推移が続く可能性があります。一方で、現在のチャートは昨年10月高値を更新した際の形状に似ています。①151円台後半へ上伸後に反落しその週で150円を割る。②RSIが70ライン上から下落し始める。③3月のポイントから33週目であること。1月から見ても同じ42週となります。33や42は一目均衡表の時間論の考え方で変化日となる可能性がある複合数値です。このような理由から、150円を割り込んだ状態で来週を迎えると伸び悩む展開もしくはある程度の下落があるかもしれません。しかし、まだ上昇基調ですので反落して下げ止まれば押し目買いポイントになる可能性もあるため、来週の相場に注目していきましょう。

来週の重要イベント

11/6☆日銀金融政策決定会合議事録
11/7☆RBA政策金利
11/7◎米9月貿易収支
11/7◎ローガン米ダラス連銀総裁講演
11/8☆ベイリーBOE総裁講演
11/8◎ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
11/9☆中国10月消費者物価指数
11/9◎中国10月生産者物価指数
11/9☆植田日銀総裁講演
11/9☆ラガルドECB総裁講演
11/9☆米新規失業保険申請件数
11/9☆パウエルFRB議長講演
11/10◎RBA金融政策報告
11/10☆英7-9月期GDP・速報値
11/10◎英9月GDP
11/10◎英9月鉱工業生産
11/10◎米11月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
11/10◎ローガン米ダラス連銀総裁講演

☆特に重要 ◎重要

外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)が、FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。

月~木曜日 Eveningライブ(17時から)で海外市場での注目ポイントを解説

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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