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ドル円午前の為替予想、明日の米雇用統計待ち 2023/11/2


午前の為替予想は… FOMC慎重姿勢で150円台後半 雇用統計待ち

作成日時 :2023年11月2日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

ドル円予想レンジ

150.300-151.400円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は150円台後半へと反落。日本政府・日銀による円買い介入への警戒感からドル売り・円買いが先行した。151円台前半で下げ渋る動きも見られたが、米10月ISM製造業景況指数が予想を下回ると151円台を割り込んで軟化。米連邦公開市場委員会(FOMC)後に米長期金利が低下幅を拡大すると150.66円前後まで下落した。
FOMCは政策金利を5.25-5.50%に据え置いた上で追加利上げに含みを持たせたが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「不確実性とリスク、これまでの(引き締めの)進展を考慮し、FOMCは慎重に進んでいる」などと発言したことで、市場の追加利上げ期待がやや後退した。とはいえ、パウエル議長は「労働市場の引き締まりがもはや緩和していない兆候が新たに見られた場合、追加利上げが正当化され得る」とも述べて、データ重視の姿勢をあらためて示した。
このため、市場の関心は明日の米10月雇用統計に向かうことになりそうだ。本日のドル/円は、米利上げ期待の後退や円買い介入への警戒感で上値が重くなりそうな一方、米10月雇用統計待ちで下値も限られよう。150円台後半中心の値動きが見込まれる。

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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