
執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
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豪ドル/円チャート(日足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
「足元の豪ドル/円は底堅い動き」
12日、米9月消費者物価指数(CPI)の高止まりを受けて米長期金利が上昇し米国株が下落する中、ドル高・豪ドル安が進むと豪ドル/円も95円台後半から1円あまり下落。イスラエル軍がイスラム主義組織ハマスの実効支配するガザ地区への地上侵攻を週末にも開始するとの観測が強まった13日には94.05円前後まで弱含みました。しかし、週明け16日は中東情勢が警戒したほどには悪化しなかったことや、中国当局が大量の資金供給を行い景気を下支えする姿勢を強めたことから94円台後半へと反発。豪中銀(RBA)議事録が想定ほどハト派的ではなかったと受け止められた17日には95.50円付近まで強含みました。18日のアジア市場でも中国の7-9月期国内総生産(GDP)が予想を上回ったことなどから底堅く推移しています。
「目先の豪ドル/円の注目ポイントは雇用統計とCPI」
RBAの追加利上げを巡り、19日の豪9月雇用統計と25日の豪7-9月期CPIに注目が集まるでしょう。RBAは17日に公表した10月理事会の議事録で、利上げも検討したが、金利変更を正当化するのに十分な新しい情報はないと判断したことを明らかにした上で「11月理事会までに追加情報を得られる」との見解を示しました。また、「インフレ目標への回帰が現在の予想より遅れることに対する理事会の許容度は低い」とも指摘し、インフレの鈍化ペースが予想より遅い場合は利上げを再開する可能性を示唆しました。このことから、市場は雇用統計以上にCPIの結果を重視すると見られます。豪7-9月期CPIが市場予想を上回れば(豪9月雇用統計が強かった場合はさらに)、11月の利上げ期待が高まることになりそうです。
当面の豪ドル/円の見通し
予想レンジ
93.500円~97.500円
基調
方向感模索
当面の注目ポイント
・10/19☆豪9月雇用統計
・10/25☆豪7-9月期消費者物価指数
・主要国株価、国際商品価格
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
