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FX「リラ反発力弱い。パレスチナ紛争はトルコに打撃」トルコリラ見通し

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総括

FX「リラ反発力弱い。パレスチナ紛争はトルコに打撃」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)  
予想レンジ トルコリラ/円4.8-5.8

(ポイント)
*メキシコペソや、南アランドのようには反発しない
*恒常的な貿易赤字や国民の外貨選好がリラ安を招く
*パレスチナ紛争はトルコに打撃
*トルコはスウェーデンのNATO加盟を承認していない
*評価の高い正統派経済政策でもリラ上昇せず
*預金の半分は外貨という異常さ
*9月の消費者物価は61.5%
*世銀は成長見通しを上方修正
*為替加入原則なし=中銀
*S&Pやムーディーズはトルコの評価を引き上げ
*今年の株価指数は世界最強。長期金利も政策金利引き上げとともに上昇
*中銀=インフレ見通しが改善するまで段階的な引き締めは強化

(メキシコペソや、南アランドのようには反発しない)
 トルコリラはメキシコペソや、南アランドのようには反発しない。新しい正統派経済政策についてはS&P、ムーディーズ、IMFなどの評価は高いが、市場は動かない。対ドルでは史上最安値圏の27台で推移している。いや28台に近づきつつある。対円では円も弱いので横ばい推移となっている。

トルコの恒常的な貿易赤字や国民の外貨選好がリラ安を招いている。トルコの外貨預金は全預金の40%もあり、リラ売りの源泉だ。日本の個人の外貨預金は全預金の0.5%しかない。

(パレスチナ紛争はトルコに打撃)
 パレスチナ紛争はトルコが打撃を受ける。トルコへの資金流入と資源輸入を促進するため、最近はイスラエルとサウジアラビアの関係を改善させていた。トルコはイスラエルからLNG輸入を増やそうとしていた。紛争はその流れに障害となる。10月9日のトルコ株価指数は、湾岸諸国の株価指数より弱い3.2%安となった。その後は株価は下がり続けている。

(指標はマチマチ)
 8月失業率は9.2%で7月の9.4%から改善、8月鉱工業生産(前年比)は3.1%増で7月の7.6%増から縮小、8月経常収支は6.19億ドルの赤字で7月の55.3億ドルの赤字から大幅縮小した。インバウンド(旅行収支)が伸びた。

(シムセク財務大臣の発言)
・ドル高は新興国市場にとって有害だ
・その時が来れば、我々はウクライナの再建に役割を果たしたいと考えている
・トルコとEUの関税同盟協定は「時代遅れ」だ。
・経済計画の具体的な結果が分かるまでには、少なくとも1年程度はかかるだろう
・ルールに基づいた政策に戻る
・我々は外為保護預金制度からの撤退を望んでいる
・トルコリラの変動を容認すれば、短期的にはインフレにつながるだろう
・財政調整は完了し、金融調整は続いている

(紛争の仲介をとるトルコ)
 エルドアン大統領はウクライナ・ロシア紛争の仲介に続き、イスラエル・ハマス紛争にも仲介の意欲があると発言している。ただこれまでも良い結果を生み出していない。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

8月24日の大陽線のレンジを上下抜けないが下に近い

 日足、8月24日の大陽線で一気にボリバン3σ上限を突破、5.77をつける。ただ、行き過ぎで反落。一時ボリバン3σ下限割り込む。ボリバンの幅は狭い。5日線、20日線下向く。
10月9日-16日の上昇ラインがサポート。10月13日-16日の下降ラインが上値抵抗。雲中。

 週足、横ばい。7月24日週-10月2日週の上昇ラインがサポート。8月21日週-9月25日週の下降ラインが上値抵抗。5週線下向き、20週線下向き。
月足、8月最強もまだ2σ下限近辺で推移。23年6月-7月の下降ラインを上抜く。7月-8月の上昇ラインがサポート。5月-6月の下降ラインが上値抵抗。
年足、8年連続陰線。その間52円から5円台へ沈む。今年は僅かに陽転していたが3月から陰転。



メルハバ

スウェーデンのNATO加盟難航

 米国は、トルコへのF-16の供給なしでスウェーデンのNATO加盟が承認されることを望んでいる。トルコはこの要求を拒否しスウェーデンの同盟加盟の批准を延期したと伝えられている。
 スウェーデンのNATO加盟はトルコ大統領の承認にかかっている。ロシアと国境を持たないスウェーデンが申請を承認するには、加盟31カ国すべてからの承認が必要だ。トルコは、PKK/YPGおよびFETO関連の活動とスウェーデン国内の個人のテロ活動の 防止措置を講じない限り、申請を承認しないとしている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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