ドル/円、年初来高値(148.17円)を更新…FOMCはドットチャートに注目が集まる
東京市場のドル/円は、底堅い展開。序盤に神田財務官が円安をけん制したことを受けて147.69円前後まで下落しました。しかしその後は、5・10日の仲値公示にかけてドル買いが入り反発すると、午後には買戻しの動きで一時147.90円台まで強含みました。
欧州市場では、ついに148円を突破。一時、昨年11月4日以来の高値148.17円前後まで上伸しました。
今夜は、米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まります。今回は政策金利を5.25-5.50%に据え置く公算が大きく、この点については波乱はなさそうです。ただ、市場では四半期に一度公表される金利見通し(ドットチャート)に関心が寄せられています。ドットチャートで23年末、24年末時点の金利予測値が前回6月時点(5.625%、4.625%)から修正されるかが焦点です。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見にも注目しましょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20・80日移動平均線が上向きでRSIが70ライン近辺で推移していることから上昇基調は継続と見れます。上値抵抗と意識されていた148.00円を突破したことから一段高が期待されます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
9/20(水)
20:00 南ア7月小売売上高
21:30 エルダーソンECB専務理事講演
23:30 EIA週間原油在庫統計
27:00☆FOMC政策金利
27:00☆FOMC経済・金利見通し
27:30☆パウエルFRB議長定例記者会見
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
今日の注目トピック
<FOMCの注目ポイント>
◇政策金利
・据え置きが濃厚
◇政策金利見通し(ドットチャート)
・23年末の予測値≒ターミナルレートは?
・24~25年の「利下げペース」に修正があるか?
◇パウエルFRB議長会見
・11月利上げ再開への距離感は?
詳細は、以下動画をご確認ください。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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