目次
▼最新のドル円相場は…147円台の年初来高値更新も米労働市場の弱い結果を受け144円台へ軟化
▼ドル円相場をテクニカル分析で確認…上昇基調継続も147円が上値メドに?
▼来週のイベント
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最新のドル円相場は…147円台の年初来高値更新も米労働市場の弱い結果を受け144円台へ軟化
今週のドル/円は、前週末の米ジャクソンホール会議にてパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「必要なら追加利上げの準備がある」などと追加利上げに含みを持たせたことからドル買いが強まり29日のNY市場で147.37円前後まで上伸して年初来高値を更新しました。しかし、その後に発表された米7月JOLTS求人件数と米8月消費者信頼感指数が予想を下回る結果になったことでドル売りに転じ145円台後半まで軟化しました。また、30日の米8月ADP全国雇用者数が予想を下回り米労働市場のひっ迫状態が緩和したとの見方が強まる中、米8月雇用統計の結果を受けてドル/円は144円台半ばまで下値を切り下げる展開となっています。
<米8月雇用統計>
・非農業部門雇用者数
結果:18.7万人、予想:17.0万人、前回:18.7万人
・失業率
結果:3.8%、予想:3.5%、前回:3.5%
ドル円相場をテクニカル分析で確認…上昇基調継続も147円が上値メドに?
ドル/円の週足チャートを見ると13・26・52週移動平均線が上向きを維持する中で26週線と52週線がゴールデンクロスとなっており上昇基調が継続しています。しかし、RSIを見ると70ライン近辺から下向きとなっており上昇の勢いが緩んできました。足元のドル/円は、145円がポイントになると見ています。145円台で来週を迎えた場合は引き続き底堅い推移が続くと見ています。ただ、上値の重い展開となる見通しで年初来高値(147.37円前後)を上値のメドとして見ています。一方で、145円を割り込んだ状態で越週すると売りバイアスが強まる可能性があります。その際は13週線を下値メドに見ていますが、上昇基調途中の調整下落であるため突然切り返す展開もシナリオとして考えておきましょう。
来週の重要イベント
9/5☆中国8月財新サービス業PMI
9/5☆RBA政策金利
9/6☆豪4-6月期GDP
9/6◎米7月貿易収支
9/6☆カナダ中銀政策金利
9/6☆米8月ISM非製造業景況指数
9/6◎ローガン米ダラス連銀総裁講演
9/6◎米地区連銀経済報告(ベージュブック)
9/7◎中国8月貿易収支
9/7◎豪7月貿易収支
9/7☆米新規失業保険申請件数
9/7◎ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
9/7◎ウィリアムズNY連銀総裁講演
9/8◎日本4-6月期GDP・改定値
9/8◎日本7月経常収支/貿易収支
9/8☆中国8月消費者物価指数
9/8◎中国8月生産者物価指数
9/8◎カナダ8月雇用統計
☆特に重要 ◎重要
※☆は特に注目の材料
外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)が、FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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