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ドル/円、一時144円を突破...米7月CPIを控えて様子見ムード(NY市場の見通し)

ドル/円、一時144円を突破...米7月CPIを控えて様子見ムード

東京市場のドル/円は、7月7日以来の144円台へ上伸。5・10日の仲値公示に向けて買いが先行すると、午後には日本株高や米長期金利の上昇を受けて144.11円前後まで上値を拡大しました。

欧州市場に入ると、NY市場の米7月消費者物価指数(CPI)の発表待ちムードが広がる中、144円台で伸び悩むと一時143.70円前後まで反落しました。

今夜は、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げを占う上での重要指標、米7月CPIに注目が集まります。市場予想によると前年比+3.3%と前回(+3.0%)から伸びが加速する見通しで、コアCPIは前年比+4.7%と前回(+4.8%)から小幅に鈍化しながらも高止まりすると予想されています。ドル/円は、月初来高値を更新したことで上値余地が広がっており、CPIが予想を上回るようなら145円を視野に入れた展開となる可能性があるでしょう。反対に下振れするようだと手仕舞い売りが強まり一気に143円を割り込むことも考えられます。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

8/10(木)
21:30☆米7月消費者物価指数
21:30☆米新規失業保険申請件数
21:30 米失業保険継続受給者数
24:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
26:00 米30年債入札(230億ドル)
27:00 米7月月次財政収支
28:00 メキシコ中銀政策金利
28:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
29:15 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演

8/11(金)
08:30☆ロウRBA総裁議会証言
※☆は特に注目の材料

最新の経済指標カレンダーはこちら ↓↓↓
https://www.gaitame.com/markets/calendar/

今日の注目トピック

ドル/円は、7月7日以来の144円台へ上伸する展開となりました。足元では、米7月CPIの発表待ちムードで伸び悩んでいますが、結果次第では145円を視野に入れた展開となることが考えられます。円安基調が加速すれば再び政府より円安をけん制する動きが入り、市場では政府・日銀による為替介入への警戒感が高まってきそうです。特に東京市場では警戒心が高くなりドル/円の上値を抑える要因となるかもしれません。

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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