ドル/円、141円台中心の値動きが続くか…明日にFOMCを控えて様子見ムード
東京市場のドル/円は、141円台で一進一退。141.60円台で伸び悩むと5・10日(ゴトー日)の仲値公示を経て141.20円前後まで弱含みました。ただ、その後は米債利回りの持ち直しにつれて141円台半ばへ値を戻しています。
欧州市場でも上値は重く、独7月IFO企業景況感指数が87.3と予想(88.0)を下回ったことからユーロ売りが強まりました。ユーロ/円が下落したことに連れてドル/円は141.20円前後まで軟化しましたが、小幅なレンジ内での推移が続いています。
本日から明日にかけて開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に市場の関心が集まっています。今回は25bp(0.25%ポイント)利上げがほぼ確実と見られており、9月以降の追加利上げを示唆するかが焦点となっています。今夜は米7月消費者信頼感指数が発表されますが、FOMCの政策発表を明日に控えて様子見ムードが広がる中でドル/円の反応は限られそうです。FOMCまでは141円台を中心とする方向感のない値動きが続きやすいでしょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、140円台から反発するなど底堅い値動きとなっていますが、20日移動平均線が上値抵抗となり伸び悩んでいます。また、RSIが50ライン近辺で横ばいとなっていることもあり上値の重い展開が想定されます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
7/25(火)
22:00 米5月FHFA住宅価格指数
22:00 米5月ケース・シラー住宅価格指数
23:00☆米7月消費者信頼感指数
23:00 米7月リッチモンド連銀製造業指数
26:00 米5年債入札(430億ドル)
----- マイクロソフト4-6月期決算
----- アルファベット4-6月期決算
7/26(水)
10:30 豪6月消費者物価指数
10:30☆豪4-6月期消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
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今日の注目トピック
明日10時30分に豪4-6月期消費者物価指数(CPI)が発表されます。市場予想は前年比+6.2%と前回(+7.0%)から鈍化する見通しです。豪労働市場が強い状態を保つ中で依然として高い水準のインフレ率となれば8月のRBA理事会で利上げを再開するとの思惑が高まりそうです。ロウRBA総裁は9月17日で退任となり以降はブロック副総裁が初の女性総裁として就任します。退任までの8月・9月会合にはより注目が集まるでしょう。
もっとも、明日の最重要イベントはFOMCです。注目ポイントを動画内でわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
「年内合計50bp利上げへの本気度」はいかに、声明やパウエルFRB議長会見に要注目
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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