ドル/円、米金利低下で138円台の上値が重い…この後、米6月小売売上高に注目
東京市場のドル/円は弱含みの展開。序盤に138.90円台で伸び悩むと、その後は日本株が上げ幅を縮小したことや米長期金利が低下したことから138.32円前後まで軟化しました。欧州市場では、138.50円台まで持ち直す場面もありましたが、上値が重く反落。138.08円前後まで下値を拡大しました。
今夜は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)前としては最後の重要統計となる米6月小売売上高に注目が集まりそうです。市場予想は前月比+0.5%で、自動車を除いた売上高も前月比+0.3%と、前回(+0.3%、+0.1%)から伸びが加速すると見られています。米国内総生産(GDP)の7割超を占める個人消費は依然として堅調との見方が強いようです。ドルの買戻しに繋がるか、米6月小売売上高の結果に注目しましょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20日移動平均線がデットクロスとなる中で3月安値を起点としたトレンドラインを上値抵抗に反落しています。138円を割り込むと80日移動平均線(137.88円)が下値支持と意識されそうですが、下抜けると今月安値137.23円前後を試す展開となりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
7/18(火)
19:45 バンク・オブ・アメリカ4-6月期決算
20:30 モルガン・スタンレー4-6月期決算
21:15 カナダ6月住宅着工件数
21:30☆カナダ6月消費者物価指数
21:30☆米6月小売売上高
22:15 米6月鉱工業生産
22:15 米6月設備稼働率
23:00 米5月企業在庫
23:00 米7月NAHB住宅市場指数
23:00 バーFRB副議長講演
29:00 米5月証券投資
7/19(水)
07:45☆NZ4-6月期消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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