来週のドル円関連重要イベント
5月29日(月)からの一週間、ドル円関連の重要イベントは次のものが予定されています。
5/30(火):
【日本】4月失業率
【日本】4月有効求人倍率
【アメリカ】3月ケース・シラー米住宅価格指数
【アメリカ】5月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
5/31(水):
【日本】4月鉱工業生産・速報値
【アメリカ】5月シカゴ購買部協会景気指数
【アメリカ】4月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
【アメリカ】米地区連銀経済報告(ベージュブック)
6/1(木):
【アメリカ】5月ADP雇用統計
【アメリカ】前週分新規失業保険申請件数、継続受給者数
【アメリカ】5月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
【アメリカ】5月ISM製造業景況指数
6/2(金):
【アメリカ】5月雇用統計
特に注目度が高いのは1日(木)の米5月ADP雇用統計と米5月ISM製造業景況指数、そして2日(金)の米5月雇用統計です。
1日(木)に発表されるADP雇用統計は、アメリカの大手給与計算代行業者であるADP社が米民間企業の雇用者数の変化などを推計したもので、米国雇用統計の先行指標として注目されます。米国雇用統計と必ず一致するわけではありませんが、アメリカの雇用の動向を予測する目安として注目度の高い指標です。
1日には米5月ISM製造業景況指数も発表されます。ISM製造業景況指数は、全米の製造業約350社の購買担当者を対象に受注や在庫などの状況に関するアンケート調査を行った結果を指数化したものです。景気転換の先行指標とされ、指数が50%を上回ると景気拡大、下回ると景気後退を示すとされます。
2日(金)には米5月雇用統計が発表されます。米雇用統計は最も注目度の高い指標とされ、特に非農業部門雇用者数は、米国の雇用情勢を見極める上で重要なデータとして大きな注目を集めます。非農業部門雇用者数の予想は18.0万人増と、前月に比べて伸びが鈍化することが見込まれており、雇用減速の兆しが見られるか注目されます。
今週は米FRB高官による利上げ継続を示唆する発言が相次ぎ、6月の米FOMCで追加の利上げが行われるとの観測が強まってドル高が進みました。米FRBのウォラー理事は「6月に利上げをするか見送るかは今後3週間のデータ次第」としており、今後の米指標への注目度が高まっています。
来週の指標でアメリカの経済や雇用について予想以上に強いデータが示されれば、追加利上げの可能性が高まってドル高が加速することが予想されます。ただし弱い結果となれば利上げ停止観測が再び強まってドル安に振れる展開も考えられ、来週のドル円相場は米指標に大きく左右されることとなりそうです。
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