目次
▼最新のドル円相場は…円安加速で140円をあっさり突破!
▼ドル円相場をテクニカル分析で確認…上昇基調継続で142円を目指す展開へ
▼ターニングポイント…140円突破は「買い場」の可能性
▼来週のイベント
最新のドル円相場は…円安加速で140円をあっさり突破!
10・20・80日移動平均線が上向きを維持しつつ乖離幅を拡大する中で、140円台を突破する動きを見せるなど上昇基調が強まっています。足元では、週末の持ち高調整売りが強まり反落していますが、今年安値(127.22円)から昨年高値(151.94円)の半値戻しの水準(139.58円)がサポートとして意識され下げ止まっています。同水準は来週以降も押し目または戻りの目安として取引時のポイントになりそうです。
ドル円相場をテクニカル分析で確認…上昇基調継続で142円を目指す展開へ
今週は、レジスタンスとして意識されていた138.00円を明確に上抜けたことから上昇基調が強まり大台の140円を突破する動きを見せました。移動平均線を見ると52週線の下に13週、26週線が位置していますが、3本すべてが上向きとなったことは上昇の勢いを加速させる要因となりそうです。また、RSI(相対力指数)についても上向きを維持しながら70ラインに向かっておりモメンタムの強さを示しています。そうしたことなどを踏まえて上昇基調は来週も継続しそうです。
また、140.23円前後まで上値を拡大したことはN計算値で算出した目標値140.33円※をクリアしたと判断します。そのため、今週の高値をしっかり上抜けた際の次の上値メドは、今年安値から昨年高値の61.8%戻しの水準(142.50円)が意識されそうです。さらに上抜けると145円が視野に入ってきますので、どこまで上値を拡大できるのか注目です。なお、140円がレジスタンスとなり反落した場合は138円を下抜けるまでは基調の強さは変わらないと見えますので反発局面を見極めていきましょう。万一、下抜けた場合は135円台を視野に入れた展開となることが考えられます。
※N計算値 チャート内:B(137.909)-A(127.225)+C(129.647)=140.33円
ターニングポイント…140円突破は「買い場」の可能性
140円突破は、新たな上昇トレンドの始まりにも見えます。昨年の円安相場では、下落したら買おうと思っていた個人投資家をよそ目に、あっという間にドル円が上昇していきました。「もうはまだなり まだはもうなり」という相場格言があるように強いトレンドが出ている時は、まだ下値があると思いきやもう底だったということがよくあります。今が最安値圏で、今こそが「買い場」の可能性があることを意識しておきたいと思います。
来週の重要イベント
5/30◎米5月消費者信頼感指数
5/30◎バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
5/31☆カナダ1-3月期GDP
6/1☆米5月ADP全国雇用者数
6/1☆米新規失業保険申請件数
6/1☆米5月ISM製造業景況指数
6/1◎ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
6/2☆米5月雇用統計
6/4◎OPECプラス閣僚級会合
※☆は特に注目の材料
外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)が、FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。
💬宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい):Twitter
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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