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ドル円午前の為替予想、米債務上限問題トップ会談次第で年初来高値更新もあるか 2023/5/23


午前の為替予想は… 神経質な展開続く 米債務上限トップ会談次第では年初来高値更新も

作成日時 :2023年5月23日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

ドル円予想レンジ

137.500-139.500円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は138円台を回復。日本株の上昇を背景に137円台半ばから切り返すと、NY市場で138.69円前後まで反発した。米連邦準備制度理事会(FRB)高官らのタカ派発言を受けて6月の利上げ見送り観測が後退する中、ドル買い・円売りが優勢だった。
ただ、先週18日に付けた年初来高値138.75円前後を前に伸び悩むなど、米債務上限問題を巡るトップ会談の結果を見極めたいとのムードも残った。
米債務上限の引き上げを巡り、民主党のバイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長は本日の日本時間午前6時30分頃から会談を行っている。この会談で合意に至る道筋が見えれば、ドル/円は年初来高値の更新も期待できそうだ。
とはいえ、債務上限の引き上げについては議会の承認が必要となる。上院を民主党、下院を共和党が支配する「ねじれ議会」において引き上げ法案がすんなり承認されるかは不透明な部分もある。このため、仮にトップ会談で合意に近付いても、市場がそれを100%好感することはないだろう。
いずれにしても、米政府の資金繰りが行き詰まるとされる6月1日まで、のこり1週間あまり。市場の混乱を回避するためにも早期の法案成立が望まれる。ドル/円は債務上限問題の行方を睨んで神経質な相場展開が続きそうだ。

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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