ドル円133円台で不安定な動き 金融不安再燃で一時急落も
26日のドル円は133円台で不安定な動きとなり、金融不安への懸念などを背景に一時133.02円前後まで下落しました。
25日に米地銀ファースト・リパブリック・バンクの株価が大幅安となったことで金融不安が再燃する中、26日のドル円は夜にかけて133円台で上下しつつ不安定な動きが続きました。
21時半に発表された米3月耐久財受注は予想を大きく上回る結果となり、ドル買いが強まってドル円は一時133.92円前後まで強含みました。
しかしその後、米政府がファースト・リパブリック・バンクの救済に消極的との報道が伝わるとドルを売る動きが強まり、金融不安への懸念が高まる中、ドル円は23時半頃に一時133.02円前後まで急落しました。
133円手前で下げ止まり、その後買い戻しが入って133円台後半まで反発しましたが、本日朝にかけて133円台半ばへと押し戻されるなど、上値の重さが続きました。
ドル円様子見ムード継続か 本日米GDPに注目
26日のドル円は133円台で不安定な動きとなりました。米3月耐久財受注が予想を大きく上回ったことで上昇する場面もあったものの、金融不安再燃のきっかけとなったファースト・リパブリック・バンクの経営悪化について米政府は救済に消極的との報道が伝わると急落し、荒い動きの場面もありながら前日比ではほぼ横ばいとなりました。
本日から明日にかけて、植田総裁の就任後初となる日銀の金融政策決定会合が開かれます。植田総裁は現行の金融緩和策を継続する考えを示していますが、市場では依然として緩和策の枠組みであるイールドカーブ・コントロール(YCC)の修正が行われるのではないかとの観測もくすぶっており、結果に注目が集まります。
日銀会合を控えて、ドル円相場は本日も方向感に欠ける展開が続くことが予想されます。ただし本日は米1-3月期四半期GDPなど複数の米指標が発表予定となっており、金融不安の再燃が懸念される中で予想以上に弱い結果が示された場合はドル円の急落につながることも予想されるため警戒が必要です。
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