ドル/円、133円台の押し目買いで下げ渋る
18日のドル/円は、134円台で伸び悩む展開でした。
東京市場では、米利上げ期待の高まりを背景に堅調に推移する中、一時134.71円前後まで上伸しました。しかし、その後は戻り売りが優位となり134円台前半まで押し戻されています。欧州時間に入ると上値の重さからじりじりとドル売りが強まり134円を割り込む場面もありましたが、133円台では押し目買いが入り再び134円台に戻すなど底堅いものの伸び悩む展開が続いていました。
NY市場では、米3月住宅着工件数などの指標発表後に米10年債利回りの低下幅が縮小したことなどからドル買戻しが強まり、134.33円前後まで戻す値動きとなりました。
ドル/円、3月15日以来の135円台に到達
本日、東京市場のドル/円は、強含みの展開。米債利回りの上昇などからドル買い・円売りが強まる中、英3月消費者物価指数が予想を上振れる結果となったことでポンド/円が上昇し、その動きに連れて、ドル/円は134.70円台まで上値を伸ばしました。
欧州時間に入ると、米10年債利回りが時間外取引で上昇幅を拡大したことで、ドル買いが強まり、ドル/円は3月15日以来の135.13円前後まで上伸しました。その後は、戻り売りに押されて134円台後半で推移しています。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、市場参加者が待ち構えていた135円に到達したことで 一時的に戻り売りが強まり下落しました。ただ、一目均衡表の雲上限(134.46円前後)を割り込むことなく下げ止まったことから再度135円を試す展開も考えられます。135円に定着できるか注目です。
この後の経済イベント
4/19(水)
20:00 クノット・オランダ中銀総裁、講演
21:15 カナダ3月住宅着工件数
21:30 カナダ3月鉱工業製品価格
21:30 カナダ3月原料価格指数
23:25 デコス・スペイン中銀総裁、講演
23:30 EIA週間原油在庫統計
25:00 シュナーベルECB専務理事、講演
25:00 シュレーゲルSNB副総裁、講演
26:00 米20年債入札(120億ドル)
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
4/20(木)
06:30 マン英MPC委員講演
06:30 グルーズビー・シカゴ連銀総裁講演
08:00 ウィリアムズNY連銀総裁講演
08:30 日本3月貿易統計
今日の注目トピック
米アップルがゴールドマンサックスと組み、利率4.15%の預金サービスを開始しました。この利率は全米預金金利平均の10倍以上、また、日本某大手金融機関の預金金利は0.001%なので4150倍という事になります。多くの方が預金口座の乗り換えを検討していると思われますが、アップル口座を利用するための条件があります。それは、「アップルカード」というクレジットカードを持っていることが必須条件です。しかし、アップルカードは米国在住者向けのサービスで日本ではまだ提供されていません。そのため、日本に住んでいる我々は、指をくわえて見ることしか出来ません。ただ、これはドル預金なので外貨投資という事です。その点でいえばFXでもドル/円を買っていればスワップポイント(金利差調整金)を受け取れますし、1年前と比べると受け取れる金額は10倍以上です。米国の金利が高くなったからこそドルがさらに魅力的な投資先になっているのでしょう。
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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