ドル円一時133円台 米ISM製造業景況指数受けドル売り加速
3日のドル円は一時133円台後半まで上昇したものの、その後米長期金利の低下や米指標の低調な結果を受けて132円台前半まで反落しました。
週末に産油国で構成されるOPECプラスが原油の大幅な減産を発表したことを受け、原油価格が急騰する中、米長期金利の上昇とともにドル円も3日午後にかけて133.76円前後まで上昇しました。
しかし米長期金利が低下に転じるとともに夕方から夜にかけてドル売りが優勢となり、21時頃には132円台後半まで押し戻されました。
さらに23時に米3月ISM製造業景況指数が発表されると、予想を下回る結果を受けてドル売りが加速し、132.21円前後までドル安が進みました。
その後は132円台前半を中心に方向感なく推移しましたが、本日午前にはドル買いが優勢となり上昇する場面もありました。
ドル円雇用統計待ち 本日米JOLTS求人件数発表
3日のドル円は米3月ISM製造業景況指数の予想下振れなどを背景に大きく下落しました。米3月ISM製造業景況指数は新規受注や雇用の指数が悪化して2020年5月以来の低水準となり、製造業の活動縮小が示されました。
また、週末にOPECプラスが原油の大幅な減産を決定したことで原油価格が上昇し、物価上昇につながってインフレが強まるのではないかとの警戒感も出ています。こうした状況の中、今週末の米雇用統計でインフレの要因とされる労働市場の逼迫や賃金の伸びにどのような変化が見られるか、注目が集まっています。
本日はこの後、アメリカの労働需要の動向を示す米2月雇用動態調査(JOLTS)求人件数などが発表されます。米2月JOLTS求人件数は前回値から減少することが予想されており、大きく減少した場合はドル安、逆に予想を上振れる結果となった場合はドル高に振れることが予想されます。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。