ドル/円:ドル強気を維持。135.50超えで終えれば一段のドル上昇へ。133円を割り込んで終えた場合は調整下げ局面入り。129円を割り込んで終えた場合は“弱気”に変化。
直近の日足は実体が小さく上ヒゲの長い陽線で終えている。135円台の壁には一旦ぶつかっており、週明けの上値トライでも何度か失敗する可能性が高いと見るが、日足は下値を急角度で切り上げる流れにあり、短期トレンドが強い状態を保っていることから、反落した場合でも突っ込み売りにも注意する必要がある。但し、133.00-10の下値抵抗を下抜けて終えた場合は135円台で目先天井を確認した可能性が点灯、132円割れで終えた場合は、調整下げ局面入りして130~131円台の足元を固め直す動きが強まり易くなる。この場合でも129円を割り込んで終えない限り、短期トレンドは“ドル弱気”に変化しない。逆に135.50-60の抵抗をクリアして終えれば、上値余地がもう一段拡がり易くなり、次のターゲットである137.50~138.50をトライする動きが強まろう。但し、このレベルは中期的な上値抵抗ポイントであり、ここまであれば絶好の売り場となりそうだ。日足の上値抵抗は135.00-10,135.40-50,136.50-60,137.00-10に、下値抵抗は133.90-00,133.60-70,133.00-10,132.00-10にある。21日移動平均線は131.20にあり、短期トレンドをサポートしているが、120日、200日線は138.63と136.92に位置しており、上値を抑え込んだ状態にある。 一方週足を見ると、寄付き安値の陽線引けとなり、前週の陰線を切り返している。下値を急角度で切り上げる流れを維持しており、上値トライの動きが継続すると見られるが、135.00~135.20ゾーンに週足ベースで見た強い上値抵抗が控えており、これをしっかり上抜けて越週するまでは下値リスクにも注意する必要がある。但し、135.20超えで越週するか、日足が135.50超えで終えれば“ドル強気”の流れを維持して一段のドル上昇に繋がり易くなる。現時点では短期トレンドの崩れは認められないので、ドルの押し目買い方針が有効と見るが、132.00-10の週足の抵抗を下抜けて越週した場合は、短期トレンドが変化して下落余地がさらに拡がり易くなる。この場合は130.00前後の下値抵抗の強さを確認する動きが強まろう。この下の129.30-40に週足ベースで見た強い下値抵抗があるが、129.00以下で越週した場合は、先週の135円台で戻り天井を確認した可能性が高くなり、ドルの下落幅拡大に繋がり易くなる。今週の週足ベースで見た上値抵抗は135.00~135.20,136.60-70,137.50-60,138.00-10に、下値抵抗は、133.20-30,132.90-00,132.00-10にある。31週移動平均線は137.67にあり、強い上値抵抗として働く可能性を示唆しているが、62週線は130.57にあり、短期トレンドをサポートしている。 今週の戦略は、ドル買いは、133.90-00で押し目買い。下値余地を133.40-50まで見ておく必要がある。損切りは“ニュートラル”な状態に戻す132.90で撤退。ドル売りは様子見か135.00-10で軽く戻り売り。損切りは135.60で一旦撤退。これが付いた場合は138.00-10の吹き値があれば売り向かい。この場合の損切りは138.70で撤退。 上値は、134.30-40,134.60-70に軽い抵抗が、134.80-90,135.00-10,135.40-50に強い抵抗があるが、135.50超えで終えれば上値余地がもう一段拡がり易くなり、135.90-00,136.30-40,136.50-60,137.00-10,137.30-40,137.70-80,138.00-10,138.50-60にある強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、134.00±10銭133.60-70,133.20-30,133.00-10に強い抵抗が出来ており、押しは一旦買い場と見るが、133円台を維持出来ずに終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して下値リスクがやや高くなる。さらに、132.00-10の抵抗を下抜けて終えた場合は、調整下げ余地がさらに拡がり易くなり130~131円台の下値抵抗の強さを確認する動きへ。可能性がまだ低いと見るが129円台を割り込んで終えた場合は“ドル弱気”に変化して125円方向への一段の下落リスクに注意が必要となる。
ドル/円【日足】期間:2022/06/16~2023/02/17(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)
ドル/円【週足】期間:2020/01/03~2023/02/17(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)
ユーロ/円:上値トライの動きが進行中。144円台の上値抵抗にも注意。145円超えで終えれば一段の上昇へ。141.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯、139.50以下の越週で“弱気”に変化して一段の下落へ。
直近の日足は小陽線で終え上値余地を探る動きに繋げている。単体では上昇エネルギーの強いものではないが、140~142円の揉み合いを上抜けた位置で推移しており、上値トライの流れか継続すると見られる。144.00超えから厚くなる上値抵抗にも注意して短期戦略をユーロの押し目買い方針で。但し、141.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯して140円台の足元の強さを再度確認する動きへ。さらに139.50以下の越週か138.50割れを見た場合は“ユーロ弱気”に変化して下落幅拡大に繋がり易くなる。逆に、145.00超えで終えれば新たな上昇トレンド形成の動きに入った可能性が高くなり、上値余地がさらに拡がり易くなる。日足の上値抵抗は143.50-60,144.00-10,144.60-70に、下値抵抗は142.90-00,142.00-10,141.50-60にある。21日、120日、200日線は141.68,142.90,141.25でやや収縮した状態にあり、日足はこの上で推移しているが、“ダマシ”となる可能性を残している。 一方週足は、寄付き安値の陽線引けとなり、前週の下げ幅を切り返している。短期トレンドを強い状態に戻した格好だが、一方で昨年10月に付けた148.40を直近高値として上値を切り下げて来た流れからは上抜けておらず、下値リスクを残した状態にある。この週足の上値抵抗は144.70-80にあり、145円台に乗せて越週するまでは下値リスクにも注意する必要がある。現状は昨年3月に付けた124.40と今年1月に付けた安値137.39を結ぶサポートラインが139.50-60に位置しており、強い下値抵抗として働いているが、これを割り込んで越週した場合は、“ユーロ弱気”に変化して下落幅拡大に繋がり易くなる。今週の週足ベースで見た上値抵抗は前述の144.70-80と146.00-10に、下値抵抗は142.70-80,142.00-10,140.20-30,139.50-60にある。31週移動平均線は141.51に、62週線は137.98に位置しており、短期トレンドをサポート中。 今週の戦略は、ユーロ買いは142.90-00で軽く買って142.30で一旦撤退するか、142.00-10の押し目待ちとしたい。この場合の損切りは下値リスクが点灯する141.40で撤退。ユーロ売りは様子見か144.70-80まで引きつけて。損切りは145.30で撤退。 上値は、143.50-60に強い抵抗があるが、これをクリアすれば143.90-00,144.40-50,144.60-70,145.00-10にある抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。145円台に乗せて終えれば146~147円台まで上値余地がさらに拡がり易くなる。下値は、142.90-00にやや強い抵抗が出来ているが、これを下抜けた場合は142.70-80,142.40-50,142.00-10の抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。さらに、141.50-60の抵抗を下抜けて終えた場合は下値リスクがやや高くなり、140円台の足元を固め直す動きへ。この下の抵抗は141.10-20,140.70-80,140.30-40、140.00-10,139.60-70。139.50以下の越週か、138.50割れを見た場合は新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、135円方向への一段の下落へ。(川合 美智子)
ユーロ/円【日足】期間:2022/08/02~2023/02/17(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】
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