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FX「予想外の利上げ幅拡大で7円のせ。郷里送金、直接投資が過去最高(22年)」メキシコペソ見通し

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総括

FX「予想外の利上げ幅拡大で7円のせ。郷里送金、直接投資が過去最高(22年)」メキシコペソ見通し

予想レンジ 6.7-7.2

 (ポイント)
*政策金利は予想外の0.5%利上げ
*年初来最強通貨、株価は下げる、金利は上昇
*1月消費者物価は上昇
*メキシコへのニアショリングには日欧だけでなく中国企業も参加している
*IMFは2023年成長見通しを上方修正
*4Q・GDPは前年比で3.6%増
*2022年郷里送金は13.4%増
*国内経済は2022年に約3%拡大
*大統領はブラジル・アルゼンチン共通通貨構想に否定的
*米墨加首脳会談で「サプライチェーンの改善」「ニアショアリング」が議論された
*ニアショアリングで22年1-9月の対内直接投資は前年比29.5%増加

(ペソ一時7円越え。予想を越えた0.5%利上げ、政策金利)
メキシコ中銀は2月9日、政策金利を0.5%引き上げ11.0%とした。予想(0.25%利上げ)を上回る利上げ幅で、全会一致で決定。コアインフレ上昇もあり、今回は依然として複雑なインフレ環境に対処するため、前回の政策会合で行った政策金利の調整規模を継続する必要があるとした。全会一致という強いシグナルを送った。中銀は、「利上げサイクルは終わっていないが、今後の利上げ幅が小さくなる可能性がある。すでに達成した金融政策スタンスを考慮し、次回の政策会合では今後入手されるデータの展開に応じて政策金利の上方への調整をより小さい規模にする可能性があると理事会は考えている」とした。

(1月消費者物価上昇も利上げ幅拡大へ)
1月消費者物価は7.91%へ上昇。前月は7.82%、予想は7.89%。主な上昇は、食品とノンアルコール飲料、主に果物と野菜 (10.17% 対 7.22%) によるもの。レストランやホテルからも強いインフレ圧力が生じた。コアインフレ率は、前月の8.35%から8.45% まで上昇し、予想の8.41%を上回った。

(利上げ後のメキシコ金融市場)
 ペソは一時7.017円へ上昇。終値は7.00で年初来4.17%高で最強通貨を維持。ボルサ株価指数は0.61%下落、年初来では8.95%高と上昇幅を縮小。10年国債利回りは前日の9.0%から9.141%へ上昇した。
 USMCAというグループに属し、そのリーダーの米国の景気減速がある中で、ニアショアリングでの海外からメキシコへの直接投資増加で踏ん張っているメキシコだ。

 (最近の指標)
 22年4QのGDPが3.6%増(前年比)と予想を上回り、IMFが23年の成長見通しを1.2%から1.7%へ上方修正したが、最近の指標は1月製造業PMIは48.9で前月の51.3から低下、企業信頼感指数は49.8で前月の49.4から改善、消費者信頼感指数も44.2で前月の42.7改善とマチマチであった。今週は12月鉱工業生産の発表もある。

(中国企業がメキシコに数十億ドルを投資する理由)
 出荷の混乱と地政学的な亀裂に警戒した中国からの輸出業者は、米国への販売を維持するためにメキシコに工場を設立している。
 中国最大の家具会社の1 つであるマンワーは、太平洋の北米側で製品を製造する計画を立てた。「当社の主な市場は米国です。私たちはその市場を失いたくありません」と、マンワーのメキシコ子会社のCEOは述べた。この同じ目的が、大規模な北米貿易協定を利用して、多数の主要な中国企業がメキシコに積極的に投資している理由を説明する。日本と韓国の企業が築き上げた道をたどり、中国の製造業者は自社の商品に「Made in Mexico」のラベルを貼ることができる工場を設立し、その後自社製品を無税で米国に輸出する。
 ニアショアリングだ。国際企業は、出荷の問題や地政学的な緊張に対する脆弱性を制限するために、生産を顧客に近づけている。米国と中国を分断する亀裂が中国企業をメキシコへ駆り立てる。
メキシコの国境にあるヌエボ・レオン州は、その恩恵を受けようとしている。米国市場への参入を希望する多くのアジア企業を受け入れている。

テクニカル分析

ボリバン2σ上限へ上昇、年初来高値に迫る

日足、ボリバン2σ下限から上限へ上昇。まだ雲中。2月7日-9日の上昇ラインがサポート。1月18日-2月9日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
 週足、ボリバン2σ下限から小刻みに上昇もまだ中位に届かず。1月16日週-30日週の上昇ラインがサポート。11月28日週-1月16日週の下降ラインが上値抵抗。5週線が20週線を下抜いているが5週線は上向く。20週線下向き。
 月足、1月は陽線。8月-1月の上昇ラインがサポート。12月-1月の下降ラインが上値抵抗。5か月線下向く、20か月線は上向き。
 年足、連続陽線も22年は上ヒゲが長い。21年-22年の上昇ラインがサポート。14年-22年の下降ラインが上値抵抗。



VAMOS MEXICO

2022年の海外からメキシコへの直接投資は2015年以来の最高額

 メキシコへの外国直接投資 (FDI) は、2022 年に12%%増加し、352.9億ドルとなった(速報ベース)。FDIの48% がメキシコへの新規投資であり、45% が利益の再投資によるもの。
 米国が昨年、メキシコへの最大の外国投資家で150億ドル、次いでカナダの38億ドル、以下、アルゼンチン、23億ドル。日本、18億ドル。英国、18億ドル。スペインは16億ドル。韓国、香港、フランス、中国は10 億ドルを下回った。
 2022 年に最高の FDI を受け取った5 つの連邦機関は次のとおりです。メキシコシティ、109 億ドル。ヌエボ・レオン、44億ドル。ハリスコ州、29 億ドル。バハ・カリフォルニア、19億ドル。チワワは19億ドル。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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