目次
▼ドル/円の見通し
▼ドル/円の予想 まとめ
▼ドル/円見通し動画
ドル/円の見通し
まずは、ドル/円の30分足をご覧ください。
前日には、大注目のFOMCがありました。ご覧の通り、完全にドル売りが優勢となっています。ただ、FOMC前からすでにドル売りの流れが始まっており、16時台から上値が重くなってきています。ニューヨーク市場の中で重要な経済指標が発表され、米1月ADP全国雇用者数やISM製造業景況指数の結果が予想を下回ったということで、再びドル売りが始まると、129円の後半から前半まで下落しています。そして28時のFOMCでまず政策金利と声明が発表されましたが、政策金利については市場予想通り0.25%の利上げとなり、そこにはあまり反応はしていなかった様子です。ただ、この時はドル買いが強まっています。その要因としては、やはり声明の中で『継続的な利上げが適切になると予想する』と改めて表明したことが影響してドル買いが優勢になったと見ています。
しかし、その後パウエルFRB議長の内容では、市場が思っていたよりもタカ派的ではないと受け止められ、市場で早期利上げ停止の思惑が広がりドル売りが優勢となり急落しています。この時、129.80円付近から128.50円あたりまで下落しています。一時的には戻しは入ったものの、このドル売りの流れは変わらず、再び下落すると、先ほど128.10円台まで下押しています。
この流れを見ても、本日はやはり上値が重く下値を模索する展開になりやすいと見ています。ただ、下値に関しては127円台は押し目買いが入りやすい水準ですので、底堅さがある中で戻す、ただ下げすぎたら反発する、という展開になるんじゃないかと見ています。
本日の上値と下値の目処なんですが、上値は129.80円が一旦は目処に、一方で下値に関してはだいたい127.50円が目処かなと見ています。もし下抜けてストップが入って127.20円の安値付近まで下落する可能性がありますが、一旦は127.50円レベルを下値の目途と見ています。このレンジの中でどのように動くのかというところがポイントになります。
ただ今の流れとしてはドル売りが優勢となっているので、戻り売りが狙い目と思っています。戻り売りのポイントとしましては、まずは129円前後です。ここまで戻したら、一旦は戻り売りに優位性があると見ています。逆に言うと、この水準までは戻る可能性はあるかという相場展開になっています。
見方としては、129円前後まで上昇して反転するようであれば、戻り売りを狙えると見ています。ただ、この水準を上抜けた場合でも、やはり129.50円前後も抵抗として意識されると見ていますので、この水準でも反落するようならば戻り売りが優勢になることが予想されます。ただ、128円を下抜けた場合、もちろん下落の勢いは一時的に出るかもしれませんが、127円台は過去何度もサポートされて反発している水準です。
128円にラインを引くと分かりやすのですが、チャート上で一度下抜けてはいますがすぐ戻す、という展開が続いていますので、128円を割ったとしても、前回同様に一時的な動きになると見ているので、割ってきたら押し目買いのポイントを狙えるのかなと見ています。
ドル/円の予想 まとめ
したがって、基本的な戦術としましては戻り売りを狙っていく、ただ128円を割って下げた場合は押し目買いも考える、となります。もし128円で反発すれば、ここも押し目買いのポイントになり得ると見ています。
ドル/円見通し動画
番組紹介
外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)が、動画でチャート分析を行います。FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。
動画配信期間:2023/2/2~
💬宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい):Twitter
https://twitter.com/gaitamesk_ueha
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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