目次
▼ドル/円の見通し
▼ドル/円の予想 まとめ
▼ドル/円見通し動画
ドル/円の見通し
早速ですが、ドル/円の60分足をご覧ください。
昨日からの値動きを確認しますと、相変わらず130円台後半が重く、下落優位となっています。本日の執筆時点では一時129.10円台まで下落しています。
下落要因の一つは、昨日のカナダ中銀(BOC)理事会です。市場予想通り政策金利は0.25%引き上げられましたが、声明の中で「政策金利を現在の水準で維持する方針」と伝わると、市場では利上げ停止を示唆したと解釈され、米FRBの利上げ打ち止めが近いのではとの連想につながり、ドル売りが優勢となっています。
環境認識的にも、やはり下落トレンドに変わりはありませんので、ここまで下落する可能性は十分に予想されており、この60分足のチャート形状からも下落する可能性は十分に見極めることができたのかと思います。
例えば、チャート上に三尊が形成されており、ネックラインを下抜けたことで下落の勢いが増しております。また、別の見方では、130.60円付近では上値が重たくなる一方、下値を切り上げる形状と、三角持ち合いを形成する中で下方ブレイクして勢いが増したことも、下落を見極めるポイントです。これらの出現で下落の勢いが増した可能性がある様子がうかがえます。
本日のポイントですが、この形状から読み取れるのは、下落優勢な状況は変わらない点であり、基本的には売り目線となります。ただ、下げても129円付近が下値として意識される展開が予想されますので、基本は戻り売りを狙う格好になります。戻り売りのポイントとして、129.50円前後、もしくは130円とここまで戻して反落するところは売りのエントリーポイントになるでしょう。また、129円割った後に戻しても129円を回復できずに反落する場合も、ポイントです。
ドル/円の予想 まとめ
チャート上で三尊や三角保ち合いが確認できる中、ネックラインやサポートラインを割り込んだことで下落優位な状況となっています。ただ、129円ちょうどは下値として意識される可能性があるため、129.50円や130円などで上昇後の反落を狙う、もしくは129円割れ後の戻しで再び失速するところなどが、エントリーポイントの候補になってくるでしょう。
ドル/円見通し動画
番組紹介
外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)が、動画でチャート分析を行います。FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。
動画配信期間:2023/1/26~
💬宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい):Twitter
https://twitter.com/gaitamesk_ueha
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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