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FX「貿易、経常赤字が恒常的に続きリラ安。内政・外交にも問題あり」トルコリラ見通し

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総括

FX「貿易、経常赤字が恒常的に続きリラ安。内政・外交にも問題あり」トルコリラ見通し

(通貨11位、株価20位)   

予想レンジ トルコリラ/円6.3-7.3

(ポイント)
*今年もリラは弱い。株価も下落
*今週の政策金利決定は据え置きか
*11月経常収支は36.7億ドルの赤字
*11月鉱工業生産は前年比で1.3%減少
*大統領選挙を前に内政では強権をふるっている
*外交では問題が多い
*スウェーデンのNATO加盟に待ったをかけている
*対円では8年連続陰線
*リラ化政策を推し進める 国内預金が増加し外貨預金を上回る
*6月18日に大統領選挙 前倒し報道あるも真偽は不明
*2023年から24年にかけ前年比約3%成長減速予想(OECD)
*12月消費者物価が20%低下

(基本的には貿易、経常赤字が恒常的に続くので弱い)
 基本的には貿易、経常赤字が恒常的に続くのでリラは強くはなれない。リラ化政策は少しは効果があるのでリラの急落、大幅下落はなくなっている。11月経常収支は36.7億ドルの赤字。

(その他指標はマチマチ)
 11月失業率は10.2%と高止まり。11月鉱工業生産は前年比で1.3%減少で10月の3.2%増から悪化。11月小売売上は前年比で12.1%増で10月の9.3%増を上回った。訪トルコ外国人数は伸びが期待できるが主にロシアからの観光客だ。

(今週の政策金利決定は据え置きが予想される)
 今週は政策金利決定があり9%で据え置きの見通し。大統領に一桁の政策金利を命じられそれを達成したので様子見か。消費者物価は60%台。ただ昨年のような利下げ利下げ観測がないので株価は弱い

(内政では強権)
 大統領選挙は対立野党を封じ込めしようとしている。トルコでは6月半ばまでに大統領選と議会選挙が行われる予定だが、エルドアン大統領は前倒しもあり得ると述べている。世論調査によると、与党・公正発展党(AKP)は敗北する可能性がある。ヒューマン・ライツ・ウォッチは「世界人権年鑑」で当局がオンライン検閲や偽情報禁止法などを用いて独立メディアや野党などの反対意見を封じていると主張した。
政府は野党に対して非常に乱暴な手段を用い、抗議行動を全面的に禁止し、反対勢力や人権団体の関係者を政府の影響下にある裁判所によって有罪にし投獄したと指摘した。
先月は、共和人民党(CHP)のイマモール・イスタンブール市長に対し公務員を侮辱した罪で禁錮刑と政治活動禁止の判決を言い渡した。

(外交は波乱、親密なのはロシアか)
 外交も波乱。対米はミサイル購入問題、ギリシャとは国境での争い、EUとは人権問題、スウェーデンとはNATO加盟問題があり、いずれも前に進んでいない。中国ともウイグル族引き渡し問題がある。結局はロシアとだけは親密な関係にある。外交関係の悪化も経済に悪影響を与えているだろう。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン3σ下限へ下落

日足、ボリバン3σ下限へ下落。1月13日-16日の上昇ラインがサポート。1月12日-16日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。
 週足、ボリバン2σ下限に沿ってじり安。1月2日週-9日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線下向き。
 月足、11月、12月連続陰線。11月-12月の下降ラインが上値抵抗。21年12月-22年12月の上昇ラインがサポートだが現在下抜く。
年足、8年連続陰線。その間52円から6円台へ沈む。



メルハバ

スウェーデンのNATO加盟に待った

 エルドアン大統領はスウェーデンに対し、NATO加盟のプロセスを進めるため、130人のテロリストをトルコに引き渡す必要があると語った。現在スウェーデンのNATO加盟を批准していないのはトルコとハンガリーだが、加盟は難しくなってきた。
 先週スウェーデンの首都ストックホルムで、エルドアン大統領の人形を逆さづりにする抗議活動があり、トルコ外務省は、同国駐在のスウェーデン大使を呼び出して厳重な対策を要求した。トルコ側は、テロ組織と見なすクルド労働者党(PKK)などの支援者が11日に行ったと主張している。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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