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FX「8年連続対円で陰線。大統領選挙前倒し報道あり」トルコリラ見通し

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総括

FX「8年連続対円で陰線。大統領選挙前倒し報道あり」トルコリラ見通し

 

(通貨8位、株価20位)
予想レンジ トルコリラ/円6.5-7.5


(ポイント)
*2022も最弱通貨、大統領の強権政治はリラを回復させず
*対円では8年連続陰線
*本日は失業率 鉱工業生産の発表あり
*今年は株価波乱(2度のサーキットブレイク)
*リラ化政策を推し進める 国内預金が増加し外貨預金を上回る
*貿易赤字は続きリラ安要因となる
*6月18日に大統領選挙 前倒し報道あるも真偽は不明
*2023年から24年にかけ前年比約3%成長減速予想(OECD)
*12月消費者物価が20%低下
*高インフレでも金融を緩和したので市場の信頼を得ず
*有力大統領候補を禁固刑とした
*ロシアがトルコにガスの拠点構想を掲げる
*IMFは利上げ勧告
*外交は波乱(対米国、ギリシャ、スウェーデン、ウクライナ、ロシア等)

(8年連続対円で陰線)
8年連続対円で陰線。8年前の1月は50円台。2022年は強いて言えば下げ幅が例年より小さかった。

(リラ化政策)
2022年の下げ幅が例年より小さかったのは「リラ化政策」が少しは効いたのだろう。リラ化政策は2023年も継続すると中銀が表明した。国内預金をすれば、外貨預金をした場合と比べて差損が出れば補填する。外貨預金を受け入れる銀行はトルコ国債を購入する義務がある(長期金利の低下に繋がる)などだ。結果としてリラ預金残高が外貨預金残高を上回った。

(問題は貿易赤字)
 リラ化政策で国内資金の海外流出は防げたが、貿易赤字は続き、これがリラ安要因となっている。日本同様、原油高で「持たざる国」はつらく赤字となる。頼みは観光収入でこれは急回復しているので経常赤字が縮小してきた。コロナ感染の規制緩和でロシアやドイツからの観光客が急増したことがある。

(12月消費者物価が20%低下)
 年初から規格外の指標が出ている。12月消費者物価は前年比64.27%で11月の84.39%から大幅低下した。利下げを続けてインフレが大幅低下するなら驚きとなる。12月製造業PMIは48.1となり11月の45.7から大改善となった。今週は11月の鉱工業生産、失業率、経常収支、小売売上の発表がある。

(大統領選挙)
 今年は6月18日に大統領選挙がある。エルドアン大統領は対立候補の追い落とし、住宅投資拡大や年金、公務員給与、最低賃金賃金の引き上げなどの大判振る舞いの政策を打ち出し人気回復に努めている。今朝、ブルームバーグの選挙前倒しの報道があったが真偽はわからず

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン3σ下限からへ反発、中位へ向かう

日足、ボリバン2σ下限から中位へ向かっている。1月3日-9日の上昇ラインがサポート。1月6日-9日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向く、20日線下向き。
 週足、年初ボリバン2σ下限を下抜くもバンド内へ戻す。12月19日週-1月2日週の下降ラインを上抜くか。5週線、20週線下向き。
 月足、11月、12月連続陰線。11月-12月の下降ラインが上値抵抗だが上抜くか。21年12月-22年12月の上昇ラインがサポート。
 年足、8年連続陰線。その間52円から6円台へ沈む。



メルハバ

2023年の成長予測

 トルコの経済成長について、2023年から2024年にかけて平均で前年比約3%に減速すると予測している。外需の弱まりと、ウクライナ情勢をはじめとした根強い地政学的な不確実性が投資を圧迫し、輸出の伸びを制限すると同時に、高インフレの継続が個人消費の伸びを抑制するとしている。

 また、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴うエネルギー供給問題は、欧州の景気回復を遅らせるだけでなく、ロシアへの天然ガス依存の高いトルコの経常収支やインフレにも悪影響を及ぼす可能性が懸念される。フィッチによると、このようなマクロ経済の不均衡拡大と、予測困難な政府のマクロプルーデンスはビジネスコストを拡大させるという。


情報提供元:FX湘南投資グループ
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