目次
▼「黒田ショック」で約7円下落
▼ドル円相場をテクニカル分析で確認…新たな動きが出る可能性
▼ドル円トレードで注意しておきたいポイント…取引参加者減で方向感なくなる?
「黒田ショック」で約7円下落
今週のドル/円は、日銀が金融政策決定会合にてイールドカーブコントロール(YCC)の長期金利の変動幅を±0.25%から±0.50%程度へ拡大したことで、円買いが活発化。約20分で4円以上の急落、その後は一時130.57円まで下落しました。
ドル円相場をテクニカル分析で確認…新たな動きが出る可能性
現在の状況をテクニカル分析で確認したところ、130円台のサポート水準が今後の方向感を掴むキーポイントになりそうです。8月安値から10月高値、10月高値から12月安値(執筆時点:12月22日)は約21.5円の値幅で期間も10週前後となっています。つまり、ここから、新たな動きが出る可能性も考えられます。130円付近の安値で下げ止まり上昇するのか、同水準を下抜けるのか注目です。上昇に転じた場合は135円、下抜けたら125円が目標値になりそうです。
ドル円トレードで注意しておきたいポイント…取引参加者減で方向感なくなる?
日足で見ると一目均衡表が三役逆転の売りシグナルを維持しており、雲の抵抗帯が下を向きながら層が厚くなっていることからも下落トレンドなのがわかります。138円を明確に上抜けない限りは中期的には下落トレンド継続と見ます。その中で、買い戻しが入り135円を目指すのか、それとも130円を下抜けて125円に向かうのか、方向感を見極める必要があります。また、今週から来週にかけて、クリスマスと年末を控えて市場参加者が減少していくに連れて相場の動きも鈍く方向感のない動きになる可能性にも注意しましょう。
著者紹介
外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)が、FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。
💬宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい):Twitter
https://twitter.com/gaitamesk_ueha
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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