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FX「資金疑惑は13日に協議。GDPは改善も停電やAGOA問題あり」南アランド見通し

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総括

FX「資金疑惑は13日に協議。GDPは改善も停電やAGOA問題あり」南アランド見通し

「通貨8位、株価6位」
「予想レンジ 南アランド7.6-8.1」

(ポイント)
*資金疑惑事件に関しては12月13日に国会で討議される
*12月-13日に米・アフリカ会議が開催される
*12月16日にANC党首選
*大統領の洗濯=①辞任、②弾劾裁判、③国会でさらに議論
*3Q・GDPと経常収支が改善
*電力事情悪化
*AGOAとは
*10月貿易収支は2020年4月以来、2年半ぶりの赤字
*財政の改善と経済指標の改善、タカ派的な中銀の金融政策がランドの支え
*10月消費者物価上昇
*政策金利を0.75%引き上げ7.00%とした。 利上げは7回会合連続
*南アの弱みは電力不足だが、日本や英国の強力で供給体制を立て直している
*格付けは好転の兆し
*エスコム社の格付見通し引き上げ
*中国のゼロコロナ政策緩和は南アに好影響
*南アへの直接投資と証券投資が減少
*石炭が見直され輸出商品へ
*ロシア産原油の輸入を計画している

(大統領の「裏金疑惑」推移)
 大統領の「裏金疑惑」での南アランド急落は、GDPの改善なども加わって持ちなおしたが、新たな停電の深刻化や米国との関税免除貿易の見直しなどの報道もあり週後半は伸び悩んだ。大統領の資金疑惑については11月30日に国会の独立委員会が公表した報告書で憲法違反の可能性を指摘された。野党は強く辞任を求めている。ラマポーザ氏が与党内でも支持を失い、近く辞任する可能性を報じたことでランドが急落した。しかし当初、この報告書で大統領の辞任があるとされたが、大統領支持層の説得や、報告書自体に欠陥があり、辞任の決断は先送りされている。12月13日以降に議会が報告書採用するかどうかの決定を下す。

(3Q・GDPと経常収支) 
3Q・GDPは前期比1.6%増と、予想を大きく上回った。予想は前期比0.6%増。10産業のうち8産業がプラス成長、2産業がマイナス成長だった。前期は洪水で主要輸出ハブの操業が混乱していたこともあり、プラス成長は予想されていた。ラマポーザ大統領は、パンデミック下で策定した経済計画が実を結びつつあるとし、「国内経済の状況を踏まえると自己満足の余地はないが、景気回復が進みつつあると認識することはできる」と述べた。
 3Q経常赤字は国内総生産比で0.3%となり、2Qの1.6%から縮小した。経常赤字は181億ランドで、2Qの1070億ランドから赤字額が縮小した。貿易黒字は2330億ランドで、2Qの2520億ランドから減少した。

(電力事情悪化)
 電力事情は悪化し、南ア国営電力公社が12月9日に発表した統計によると、現在、同社の発電所の故障率は2018年で最高水準に達している。これは、その発電能力の5分の2を占めている。老朽化、整備不良、電源設備の故障により、発電量が激減している。

(AGOA=米国との無関税の特恵待遇は)
 南アは現在、米国への輸出は、アフリカ成長機会法(AGOA=下記参照)、およびいわゆる一般特恵関税制度(GSP)の下で、免税で輸出している。昨年、150 億ドル以上の商品を米国に輸出した。ただ 2025 年に失効する予定である。AGOA の資格要件には、米国の貿易と投資に対する障壁の撤廃または撤廃に向けた取り組みが含まれるが、南アは満たしていないと米関係者は発言している。バイデン大統領が今週ワシントンで主催する米国・アフリカ首脳会議に参加し本件で協議するだろう。

(米・アフリカ首脳会議)
 バイデン米大統領は12月13-15日にアフリカ諸国の首脳をワシントンに招き、「米・アフリカ首脳会議」を開催すると発表した。食料危機から気候変動まで、喫緊の課題を協議するという。大統領は「首脳会議は、米国が継続してアフリカにコミットしていることを示すとともに、米国・アフリカ間の関係の重要性、および共通の国際優先課題に対する協力強化を改めて示す」と説明した。会議にはアフリカの首脳ら50人余りが出席する見通し。

テクニカル分析(ランド/円)

ボリバン3σ下限から反発。中位には届かず

日足、急落しボリバン3σ下限から反発。中位には届かず。12月8日9日の下降ラインが上値抵抗。12月2日-9日の上昇ラインがサポート。5日線上向く、20日線下向き。
週足、雲の下、3σ下限も下抜くも先週は反発。。11月28日週-12月5日週の上昇ラインがサポート。11月28日週-12月5日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、8円割り込む。上ヒゲの長い月足が続き下落。21年11月-12月の上昇ラインがサポート。9月-10月の下降ラインが上値抵抗。雲の上。
年足、21年はかろうじて陽線。22年もここまで陽線。18年-21年の下降ラインを上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。



喜望峰

アフリカ成長機会法(AGOA)とは

 AGOAは、米国がアフリカのサブサハラ諸国の発展に関与すべく2000年に成立させた法律で、条件を満たす国からの輸入に対して無関税の特恵待遇を与えるもの。AGOA対象国と認められる条件としては、市場経済、法の支配、政治的な多元性、適正な法手続きの確立や米国の貿易・投資に対する障壁の撤廃、貧困削減、腐敗撲滅、人権保護に関する政策の実施などが設定されている。
 AGOA自体は2025年9月末に失効予定で、延長に向けた議論が米政権・議会で始まりつつある。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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