ドル円重要イベント前に様子見ムード
8日のドル円相場は、同日夜から投票が始まった米中間選挙や、アメリカの今後の金融政策を見通す上で重要とされる米10月消費者物価指数(CPI)の発表を前に円を買い戻す動きが強まりました。
米長期金利の低下を背景としたドル売りの流れもあり、ドル円は146円台後半から9日未明には一時145円台前半まで値を下げ、先月27日以来の安値となりました。9日正午時点では、1ドル=145円台で推移しています。
9日、米中間選挙は投票が続いており、大勢が判明するのは同日午後以降になると見られています。下院は野党・共和党が優勢、上院は接戦と報じられており、政権を担う民主党と議会の多数派政党が異なる「ねじれ」状態になる可能性が高いと予想されています。そうなればバイデン政権は経済政策を進めにくくなる可能性があり、市場関係者は結果を注視しています。
明日の米CPI発表に要注目
さらに高い注目を集めるのが、日本時間の10日22時半に発表予定の米10月消費者物価指数(CPI)です。CPIは消費者が購入する商品やサービスの価格の平均的な動きを表す指標で、インフレの実態を見極める上で重視されます。
結果がアメリカのインフレの根強さを示すものであった場合、円売りドル買いの動きが再び加速する可能性もあります。逆にインフレの緩和を示す結果だった場合は、ドル売りの流れとなり円高トレンドが発生する展開が考えられます。
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