ドル円148円台 週前半はFOMC控え様子見ムードか
31日午前のドル円相場は先週末終値よりも円安が進み、1ドル＝148円台に乗せています。
先週28日、日銀の金融政策決定会合後の会見で黒田総裁が金融緩和を続ける姿勢を示したことで、円相場は1ドル＝147円台まで値下がりしました。その後、一時147.10円台まで押し下げられる場面もありましたが、28日に発表された米9月個人消費支出（PCE）が予想を上回ったことや実需筋による月末のドル買いなどを背景に、31日朝から再びドルが上昇しています。
今週はアメリカの金融政策を決定するFOMCや米雇用統計といった重要イベントが予定されており、3日未明のFOMCの結果発表までは様子見ムードとなりそうです。
今週は波乱の相場？FXの取引チャンスとなる可能性も
為替介入やアメリカの利上げのペースが減速するとの観測を経て円高に転じていたドル円相場は、一旦調整下げの局面が終了し、重要イベントを前に積極的な売買が控えられていると見られます。
「歴史的な円安だというからFXを始めてみたいと思ったけれど、乗り遅れてしまったかな」と思っている人もいるかもしれません。
確かにFXでは為替レートの変動を利用して利益を狙うため、様子見ムードで流動性が低い場合や、一定の範囲でレートが上下する保ち合い相場では、売買のタイミングがつかみづらいかもしれません。
しかし今週はアメリカのFOMCや雇用統計のほか、オーストラリアやイギリスといった主要国の金融政策決定会合もあり、相場が大きく動く可能性もあります。特に注目度が高いのは3日未明発表の米FOMCで、結果次第で円安・円高のどちらにも大きく動く可能性があります。
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