執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
豪ドル/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・ドル/円につれ高
・政府・日銀円買い介入の影響で急落
・米利上げ鈍化期待で株高
・豪CPI上ブレ
足元の豪ドル/円は乱高下しつつも底堅い動き
ドル/円が152円台目前まで上昇した動きにつれて95.70円台まで強含んでいた豪ドル/円は21日、政府・日銀によるドル売り・円買い介入の影響で93円台まで急落しました。
週明け24日も、95円台へ反発していたところに介入(と見られる動き)の流れ弾を浴びて92.90円台まで下落する場面がありました。
しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利上げのペースを緩めるとの観測が浮上したことで米国株が反発基調を強める中で豪ドル/円も堅調に推移。
26日には豪7-9月期消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったことを受けて95円台目前まで値を戻しました。
注目ポイントはRBA
26日に発表された豪7-9月CPIが前年比+7.3%に加速したことを受けて、一部では豪中銀(RBA)が利上げを再び加速させるのではないかとの見方が出ています。
RBAは前回10月の理事会で利上げ幅を25bp(0.25%ポイント)に減速させて、インフレと雇用の見通しを再確認する姿勢を示しました。
このため、従来は11月1日の次回会合でも利上げ幅は25bpにとどまるとの見方が大勢を占めていましたが、7-9月期のインフレ加速を受けて50bp利上げの見方がじわりと増えています。
1日のRBA理事会と、同日に予定されているロウRBA総裁の講演に注目が集まりそうです。
来週までの豪ドル/円の見通し
予想レンジ
93.000~97.000円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆11/1 RBA政策金利
・11/1 ロウRBA総裁講演
・主要国株価 国際商品価格
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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