総括
FX「貿易黒字維持、政治的不安あり。今週はGDPなど指標が多い」南アランド見通し
「通貨6位、株価6位」
「予想レンジ 南アランド7.9-8.4」
(ポイント)
*8円前半での揉み合いが続く、7月5日以来雲の上に出ていない
*貿易黒字は維持
*今週は指標が多い、GDPなど
*次回政策金利決定は9月22日
*政情不安2つ
*米・南ア首脳会談
*7月消費者物価は前年比 7.8%上昇
*2Q失業率は33.9%
*OECDは南アの今年の成長率を1.8%、来年は1.3%と予想
*石炭が見直され輸出商品へ
*燃料価格下落の兆し
*悪材料多いが貿易黒字でランドを支える
*悪材料とは電力不足問題、大統領脱税疑惑
*ロシア産原油の輸入を計画している
*アフリカ開銀はアフリカ大陸でのスタグフレーションを示唆
(伸び悩み、雲の下で推移)
伸び悩んでいる。狭いボリバンを行ったり来たりしているが7月5日以来雲の上に出ていない。
(貿易黒字は維持)
7月貿易収支は247.6億ランドの黒字で予想の180億ランドの黒字予想を上回った。コロナ禍が始まった2020年前半から貿易黒字を維持している。輸出が前月比4.1%減少も、輸入も5%減少し黒字が拡大した。貿易相手国では輸出が中国が1位で全体の12.3%、輸入も中国が1位で19.9%だ。中国貿易に依存している。ABSA8月の製造業PMIは52.1で7月の47.6から改善した。停電の減少と燃料価格の下落が好影響した。
(今週は指標が多い、GDPなど)
今週はS&P8月製造業PMI、3Qの消費者信頼感指数、2Q・GDP、2Q経常収支、8月企業信頼感指数などの発表がある。2Q・GDPは前期比0.5%から0.7%の減少予想、前年比では1%の増加予想だ。
(次回政策金利決定は9月22日)
インフレは7.8%と高く、9月22日の次回政策金利決定でも0.5%の利上げ予想となっている。
(政情不安2つ)
不安材料はラマポーザ大統領の外為法違反疑惑とゴドンワナ財務相のセクハラ疑惑で、まだ当事者の説明が行われていないことだ。
(米・南ア首脳会談)
また9月16日にはラマポーザ大統領が訪米しバイデン大統領と貿易、投資、インフラ、気候エネルギー、健康などについて話し合う。
テクニカル分析(ランド/円)
一時、雲中に上昇も維持できず
日足、一時、雲中に上昇も維持できず。ボリバン中位を上抜き一時、雲の下限まで反発。8月24日-9月2日の上昇ラインがサポート。8月30日-9月2日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き、20日線上向き。
週足、ボリバン中位越えず。8月1日週-8月22日週の上昇ラインがサポート。6月27日週8月29日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向き、20週線下向き。
月足、6月の長い上ヒゲで7月は陰線。8月は小反発。6月-8月の下降ラインが上値抵抗。3月-8月の上昇ラインがサポート。
年足、21年はかろうじて陽線。22年もここまで陽線。18年-21年の下降ラインを上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。
喜望峰
政党支持率、世論調査
7月に実施されたSRFの2022年選挙データベース調査によると、選挙がすぐに行われた場合、ANCは66%の投票率で約50%の票を獲得し、56%の投票率で52%の票を獲得するとなった。この調査は、投票率が 56% と 66% のシナリオの両方で DA が 25% の最も近い挑戦者であるのに対し、EFF は 11% から 12% の間になる可能性があることを示している。
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