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ドル/円:ドル強気の流れ。押し目買い方針継続。141.00超えの越週で一段のドル上昇へ。138.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯。

 

ドル/円:ドル強気の流れ。押し目買い方針継続。141.00超えの越週で一段のドル上昇へ。138.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯。

直近の日足は実体が小さく上ヒゲのやや長い陽線引けとなった。上値トライに失敗した形だが、日足の形状は崩れておらず、短期トレンドは強い状態を保っている。週初の押しは買い場となる可能性が高いと見ている。但し、日足の下値抵抗が138.50-60にあるが、138.50以下で終えた場合は、急角度で下値を切り上げて来た流れに変化が生じて、下値リスクが点灯する。この場合は調整局面入りとなり、135~136円台の足元を固め直す動きが強まり易くなる。この場合でも、週足が134.50以下で越週するか、値動きの中で134.00割れを見ない限り、短期トレンドは“ドル弱気”に変化しない。今週の上値追いは上下動を繰り返す可能性が高く、飛びつき買いにも注意を要しよう。日足の上値抵抗は140.80-90,141.30-40,141.80-90,142.40-50に、下値抵抗は140.00-10,139.60-70,139.00-10,138.50-60にある。21日、120日、200日移動平均線は、136.29,131.65と124.98に位置しており、短・中期トレンドは“ドル強気”の流れにある。 一方直近の週足を見ると、前週足から上寄りのスタートとなり140円台に実体を置く陽線引けとなった。140.50-60の週足の抵抗を実体ベースで上抜けていないが、この上値抵抗が今週は140.70-80にあることから、これを上抜けて越週すれば来週も上値トライの動きが継続しよう。逆に140.00以下で越週した場合は週足が陰線となる可能性が高くなり、上昇一服となる。さらに138.00-10の抵抗を下抜けて越週した場合は、目先天井を確認した可能性が高くなり、下値余地を探る動きが強まり易くなる。この場合でも136.00以下に一段の強い抵抗が控えており、134.50以下で越週しない限り、短期トレンドは“ドル弱気”に変化しない。今週の週足ベースで見た上値抵抗は140.70-80,142.30-40,144.40-50に、下値抵抗は139.60-70,138.00-10,137.00-10にある。31週、62週移動平均線は128.35と120.28に位置しており、中期トレンドをサポートしている。 月足を見ると8月足は高値圏で引ける大陽線で終えおり、強い上昇エネルギーが働いたことを示している。またこの陽線が7月の陰線の上ヒゲ部分に実体を置く形になったことで、前月足を補強した形となっており、“ドル強気”の流れに戻した格好となった。7月の陰線で調整下げが一巡した可能性が高く、9月は上値トライの動きが強まる展開が予想される。上値余地は浅い場合で141~142円、最大で144~145円となる可能性を見ておく必要がある。可能性が低いと見るが135円を割り込んで越月した場合は、戻り天井を確認した可能性が高くなり、下落余地がさらに拡がり易くなる。9月足の上値抵抗は141.50~142.00,144.00~144.50に、下値抵抗は138.50~139.00,135.00~135.50,132.50~133.00にある。31ヵ月、62ヵ月移動平均線は114.30と112.14に位置しており、長期トレンドは“ドル強気”の流れにある。 今週の戦略は、ドル買いは140.00-10で押し目買い。下値余地を139.50-60まで見ておく必要がある。損切りは浅い場合で139.30,深い場合は138.90で一旦撤退。売りは今週いっぱい様子見としたい。 上値は140.50-60にやや強い抵抗が出来ているが、これをクリアした場合は上下動を繰り返しながらも140.80-90,141.10-20,141.40-50,141.70-80,142.10-20,142.40-50にある抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。141.70超えから一段と厚くなる上値抵抗にも要注意。下値は、140.00-10に軽い抵抗が、139.60-70,139.20-30,139.00±10銭、138.70-80に強い抵抗が出来ており、全てを切り崩すほどの下げにまだ繋がらないと見るが、138.50-60の日足の抵抗を下抜けて終えた場合は、日足の形状が悪化して、調整下げ局面入りの可能性が高くなる。この場合は、138.00-10,137.70-80,137.50-60,137.10-20,136.60-70,136.00-10にある下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きが強まり易くなる。ここまでは調整下げの範囲内で、134.50以下で越週しない限り、トレンドは大きく変化しない。

ドル/円【日足】期間:2021/12/30~2022/09/02(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)

ドル/円【週足】期間:2019/07/19~2022/09/02(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

ユーロ/円:上値余地を探る動きが継続。142円台は壁となる可能性も。138.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯、137.50以下で終えた場合は“弱気”に変化。

直近の日足は上ヒゲが長く実体の小さい陽線引けとなった。上値トライに失敗して押し戻された形となっており、この反動で週初は反発力の鈍い展開が予想されるが、日足の形状はまだ崩れておらず、週初の下値トライに失敗すれば、再び上値追いの流れに戻す可能性も高いと見られる。終値ベースでも139.60超えを果たせておらず、下値リスクを若干残しているが、短期トレンドの変化が認められないので、押し目買い方針継続としたい。但し、値動きの中で138.50割れを見た場合は下値リスクが点灯、137.50以下で終えた場合は短期トレンドが“ユーロ弱気”に変化して135円方向への下落リスクに注意が必要となる。一方上値は140.20超えに実体を戻して引ければ上値余地がさらに拡がり易くなるが、この場合でも142.00超えに一段と強い抵抗が控えており、上値抵抗にぶつかる可能性にも注意したい。日足の上値抵抗は140.00~140.20,140.70-80,141.30-40,142.30-40に、下値抵抗139.50-60,139.00-10,138.50-60,137.50-60にある。21日、120日、200日移動平均線は137.51,137.86,134.52に位置しており、短期トレンドは“ユーロ強気”の流れを維持している。 一方直近の週足を見ると寄り付き安値の陽線引けとなり、上値余地を探る動きに繋げている。139.60-70の横レジスタンスにはぶつかった格好だが、前週までの下値トライで138.50~139.00の足元が固まった格好となっており、下値余地が拡がり難く、一段の上昇に繋がる可能性が高いと見られる。但し、対ドルでのユーロのトレンドが弱いことや、142~144円ゾーンに一段と強い上値抵抗が控えており、急伸にも繋がり難いと見られる。今週の週足ベースで見た上値抵抗は140.90-00,141.90-00,142.30-40と142.80-90に、下値抵抗は139.00-10,138.50-60,137.00-10にある。137.00以下で越週した場合は、短期トレンドが変化して一段の下落リスクに注意が必要となる。31週、62週移動平均線は136.08と132.97に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れを変えていない。 月足を見ると、8月足は高値圏で引ける陽線引けとなり、続落を食い止めている。この足の下ヒゲがやや長く下値トライに失敗した形となったことから、9月は上値トライの動きが先行すると見られるが、終値ベースでは140円台に乗せきれずに越月しており、上値を切り下げる流れからは上抜けきれていない。月足は下値リスクを残した状態にあり、月初のうちは、買いも慎重に臨む必要がありそうだ。しかし、日足、週足の形状が改善しており、142.50超えに実体をしっかり乗せて来れば下値リスクも軽減される。一方下値は134.50~135.00の月足の下値抵抗にしっかり跳ね返されて反発に転じており、これを割り込んで越月しない限り、長期トレンドが“弱気”に変化せず、下値余地も拡がり難い。9月足の上値抵抗は140.00~140.50(下値抵抗として働く可能性有り),142.00~142.50,145.00~145.50に、下値抵抗は138.00~138.50,134.50~135.00,130.50~131.00にある。31ヵ月、62ヵ月移動平均線は129.44と128.04に位置しており、長期トレンドをサポートしている。 今週の戦略は、ユーロ買いは139.50-60で押し目買い。下値余地を138.80-90まで見ておく必要がある。損切りは下値リスクが点灯する138.40に置く必要がある。ユーロ売りは今週いっぱい様子見か141.20に浅い損切りを置くなら140.70-80で軽く試し売り程度に。 上値は、139.90-00に軽い抵抗が、140.40-50,140.70-80にやや強い抵抗が出来ているが、全てクリアした場合は、141.10-20,141.40-50,141.70-80,142.00-10,142.30-40,142.80-90,143.20-30にある強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、139.50-60,139.00-10,138.80-90,138.50-60に強い抵抗があり、全てを切り崩せずに上値トライの流れに戻す可能性が高いと見るが、138.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯、137.90-00,137.50-60の抵抗を下抜けて終えるか、値動きの中で137.00割れを見た場合は短期トレンドが変化して再度134~135円台の足元を固め直す動きへ。可能性が低いと見るが、134.00割れの越週か、値動きの中で133.50割れを見た場合は中期トレンドの変化に要注意。(川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2022/02/15~2022/09/02(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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