ドル/円：上値余地を探る動き。136円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、134.00以下で終えた場合は短期トレンドが“ドル弱気”に変化。139.50超えの越週で一段の上昇へ。
直近の日足は高値圏で引ける陽線で終えこの足が137.60超えに実体を戻しており、週初から上値トライの動きが先行すると見られる。138.50超えから厚くなる上値抵抗にも注意して、ドルの押し目を丁寧に拾う方針で。但し、136円を割り込んで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなる。135.50割れで短期トレンドが“ニュートラル”に変化、可能性がやや低い状態だが、134円も割り込んで終えた場合は、“ドル弱気”に変化してドルの下落余地がさらに拡がり易くなる。日足の上値抵抗は138.10-20，138.50-60，139.00-10，139.60-70に、下値抵抗は137.00-10，136.60-70，135.90-00，135.50-60にある。21日移動平均線は134.76に、120日、200日線は130.79と124.36にあり、短・中期トレンドは“ドル強気”の流れを変えていない。 一方週足を見ると値幅の小さい陽線引けとなり、小幅続伸となった。2手前の急騰で大きなエネルギーを吐き出しており、ドル急伸にも繋がり難いと見るが、135.90-00の週足の下値抵抗にも跳ね返されており、135.50以下で越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態にある。またこれを下抜けて越週した場合でも134.50以下で越週しない限り、下値余地も拡がり難い。今週の週足ベースで見た上値抵抗は139.20-30，139.60-70，140.50-60に、下値抵抗は135.50-60，134.60-70にある。31週、62週移動平均線は127.54と119.81に位置しており、中期トレンドをサポートしている。 今週の戦略は、ドル買いは137.00-10で押し目買い。下値余地を136.60-70近辺まで見ておく必要がある。損切りは136.10で一旦撤退。ドル売りは様子見か139.20-30まで引きつけて。損切りは139.70で撤退。 上値は137.60-70，137.90-00，138.10-20，138.50-60，139.00-10，139.20-30，139.60-70に強い抵抗があるが、上下動を繰り返しながらもどこまでクリア出来るかトライする動きが強まろう。138.50超えから厚くなる上値抵抗にも要注意。下値は、137.00-10，136.60-70にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されるが、この下の136.10-20，135.90-00の抵抗を全て下抜けて終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが点灯、135.50割れを見た場合は短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して135.00以下の下値抵抗の強さを確認する動きへ。さらに134円割れで終えた場合は短期トレンドが“ドル弱気”に変化して132円方向への一段のドル下落に繋がり易くなる。
ドル/円【日足】期間：2021/12/23～2022/08/26（移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様）
ドル/円【週足】期間：2019/07/12～2022/08/26（移動平均線は31、62週、以下週足は同様）
ユーロ/円：上値余地を探る動き。上値抵抗にも注意。139.60超えで終えれば“強気”に変化、135.50以下で終えた場合は“弱気”に変化。
直近の日足は寄付き安値の陽線引けとなり下値を切り上げる流れを維持している。寄り付き安値の陽線は翌日も上げることが多いが、直近の陽線の上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗して押し戻された形となったことから、週初の買いは引き付ける必要がありそうだ。一方で下値も、日足の下値抵抗が136.10-20，135.60-70に控えておりこれを下抜けてこないと下値余地も拡がり難い。但し、135.50以下で終えた場合は、短期トレンドが“ユーロ弱気”に変化して下落余地が拡がり易くなる。日足の上値抵抗は137.50-60，138.00-10，139.00-10，139.40-50にある。139.60超えで終えれば“ユーロ強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなる。21日移動平均線は136.67にあり、若干上抜けて終えているが、“ダマシ”の範囲内にある。120日線も137.50にあり、これを上抜け切れておらず、下値リスクを残した状態にあるが、200日線は134.27にあり、中期トレンドをサポート中。但し、135.50以下で終えた場合はこれを下抜ける可能性が点灯する。 一方直近の週足は下ヒゲが長く実体の小さい“タクリ足”の陰線で終えている。前週足と同様に下値トライに失敗した形で越週しており、上値トライの可能性に繋げているが、138円台乗せにも失敗しており、138円台に乗せてこないと上値余地も拡がり難い状態にある。また、これを上抜けた場合でも、139.60-70に一段と強い上値抵抗が控えており、139.70超えで越週するまでは下値リスクを残した状態にある。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、137.60-70，139.00-10，139.60-70に、下値抵抗は135.60-70，134.00-10，133.00-10にある。139.70超えの越週で一段の上昇へ。逆に、135.50以下の越週で下値リスクが点灯、133.00を割り込んで越週した場合は、新たな下げエネルギーを得て130円方向への一段の下落リスクに注意が必要となる。 今週の戦略は、ユーロ買いは136.30-40で押し目買い。損切りは下値リスクが点灯する135.40に置く必要がある。ユーロ売りは137.50-60の戻りを軽く売って138.10で撤退。これが付いた場合は139.00-10で再度戻り売り。この場合の損切りは139.70で撤退。 上値は、137.50-60，137.90-00に強い抵抗があるが138.00超えで終えれば上値余地がさらに拡がり易くなり、138.50-60，139.00-10，139.30-40，139.60-70にある抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。対ドルでのトレンドが弱いため急伸にも繋がり難いと見るが、139.60超えで越週した場合は、“ユーロ強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなる。下値は、136.30-40，135.90-00，135.50-60にやや強い抵抗が出来ているが、135.50以下で終えた場合は、下値リスクが点灯、134円も割り込んで終えた場合は短期トレンドが“ユーロ弱気”に変化して下落余地がさらに拡がり易くなる。さらに133.00を割り込んで越週するか、値動きの中で132.50割れを見た場合は、新たな下げエネルギーを得て130円割れトライの動きが強まり易くなる。（川合 美智子）
ユーロ/円【日足】期間：2022/02/08～2022/08/26（移動平均線は21、120、200日） ユーロ/円【週足】
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