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FX「ペソ小波乱。メキシコのエネルギー政策に米国が異議。最悪の場合は関税負担増」メキシコペソ見通し

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総括

FX「ペソ小波乱。メキシコのエネルギー政策に米国が異議。最悪の場合は関税負担増」メキシコペソ見通し

予想レンジ 6.3-6.8

 (ポイント)
*メキシコのエネルギー政策に米国、カナダが異議
*最悪の場合はメキシコには関税が課される
*ペソは7月月足は6か月ぶりに、ここまで陰線だ。
*自動車生産や小売売上は改善
*ムーディーズは格下げ、S&Pは見通し引き上げ
*スペインの銀行が成長見通し引き上げ
*6月消費者物価上昇
*5月鉱工業生産は改善
*8月11日も利上げ観測あるが大統領はこれ以上の利上げに懸念
*今月のペソ安は、IMFの債務危機警告から
*政策金利は前回9会合連続利上げで7.75%(0.75%引き上げ)
*郷里送金(仕送り)は25か月連続増加
*世界邸な株下げのリスク回避でドルが買われペソ下落
*5月は2か月連続貿易赤字

(ペソ下落)
 メキシコのエネルギー政策の問題や、円高でペソ円は今週6.8を付けたのち6.64まで下落している。7月月足も6か月ぶりに、ここまで陰線だ。

(波乱か。米国、メキシコのエネルギー政策がUSMCA違反として協議要請)
 メキシコのエネルギー政策が米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に違反しているとして、米国は同協定の紛争解決手続きに基づいてメキシコ政府に協議を要請した。

米国はかねて、自国企業を優遇するメキシコのエネルギー政策を問題視しており、7月7日に開催された米・メキシコ通商閣僚会談でも懸念を表明していた。USTRは特に、次の4点についてUSMCA違反と主張している。(JETRO資料)

1. メキシコ国有企業の電力庁(CFE)が生産した電力を、そのほかの全ての民間企業が生産した電力と比べて優遇している2021年改正の電力産業法。

2. 民間企業がメキシコのエネルギー産業で事業を行うための許認可に関するメキシコ政府の不作為、遅延、却下、取り消し。

3. メキシコの自動車ディーゼル燃料基準で求められている硫黄含有量の上限値について、メキシコ石油公社(PEMEX)だけに順守期限の猶予を認めた2019年12月の規制。

4. メキシコの天然ガス輸送ネットワークの利用で、PEMEXとCFE、ならびにその製造品を優遇した2022年6月の決定。

キャサリン・タイUSTR代表は「これらの政策変更は複数の部門で米国の経済的利益に影響を与えるとともに、クリーンエネルギー供給者やそれらの購買希望者の投資意欲を減退させる」との声明を出している。米国クリーン電力協会(ACP)と米国石油協会(API)は「USMCAの義務に違反するのみならず、北米のエネルギー市場の統合を妨げ、われわれが共有する気候目標(の達成を)を危うくするメキシコのエネルギー政策に対処する」との声明を出している。

USMCAの紛争解決章によると、米国の協議要請から30日以内に、両当事国は協議を開始しなければならない。もし協議要請から75日以内に協議による解決ができない場合は、米国は専門家で構成される紛争解決パネルの設置を要請することができる。

(ロペスオブラドール、エネルギー政策巡る米政府の苦情に反論)
 ロペスオブラドール大統領は、政府が推進するエネルギー政策に米国が苦情を申し立てていることについて、「メキシコ政府は何も悪いことはしていない」と反論した。
 米通商代表部(USTR)はメキシコ政府に対し、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に基づく紛争解決のための協議を要請。メキシコの国営電力会社CFEと国営石油ペメックスに対する優遇措置で米企業が痛手を受けている点を問題視している。カナダも米国の要請を支持すると表明している。

 これに対しロペスオブラドール大統領は、エネルギー政策はUSMCAに違反していないと主張。米国の不満には「論点ごとに」回答していくと約束しつつも「われわれは公益に沿って行動しており、富を盗むことが得意で貪欲な企業から国民を守っている」と語った。

ロペスオブラドール大統領のエネルギー政策を巡っては、民間投資家を犠牲にする形で国営企業の力を強化しているとの懸念が海外から出ている。メキシコ政府の講じてきた措置は消費者のためになっているというのがロペスオブラドール氏の言い分だが、コスト増や投資抑制などの弊害を招いているとの批判も聞かれる。

 ロペスオブラドール大統領はUSTRの協議要請について、米国側にとっての懸念というよりも、メキシコ国内の(反左派である)反対勢力の言い分という面が実際には大きいと主張。「今回の件も、今まで盗みや略奪がお手の物だった超保守派に関する事案と言える。彼らは自分たちが国を所有していると考えていたからだ」と批判した。

ロペスオブラドー大統領と対立する勢力は再生可能エネルギー事業の強化も提唱しており、政府のペメックスとCFE優遇によって再生可能エネルギー企業が不利益を受けていると訴えている。これについても同氏は、「クリーンエネルギーを利用して自らの汚いビジネスに役立てようとする理屈は成り立たない」と述べた。

(経済指標)
 6月自動車国内販売は9万368台で、前年同月比1.9%増だった。生産台数は28万5,318台で、前年同月比6.0%増加した。輸出台数は23万7,674台で、前年同月比1.4%増と、4カ月連続のプラスになった。
 5月小売売上は前月比0.5%増、前年同月比5.2%増で改善。前月はそれぞれ0.5%増、5.2%増であった。

(今後の焦点)
 今夜は7月中旬までのインフレ率の発表がある。次回政策金利決定は8月11日だがFOMCの結果を踏まえての動きとなる。大統領はさらなる利上げに懸念を示している。

テクニカル分析

ボリバン上限近くから上ヒゲ連発で反落

 日足、ボリバン上限近くから上ヒゲ4本続き反落。ボリバン中位割り込む。
雲の上は維持も雲は近い。7月13日-21日の上昇ラインは下抜く。6月16日-7月13日の上昇ラインがサポート。7月18日-21日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向く。
 週足、 6月6日週-27日週の下降ラインが上値抵抗。6月13日週-7月11日週の上昇ラインがサポート。ボリバン上位。
 月足、5か月連続陽線も今月はここまで陰線。5月-6月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限下抜く。
 年足、2021年は陽転。20年-21年の下降ラインが上値抵抗だが上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。



VAMOS MEXICO

中国も進出拡大 地下鉄

 中国企業が製造するメキシコシティ地下鉄1号線改修プロジェクトの1本目の地下鉄車両の「クラウドラインオフ」セレモニーが7月18日、メキシコシティで開かれた。中国製の地下鉄車両が現地のレール交通現代化を支える。
  メキシコシティのクラウディア・シェインバウム市長はセレモニーで、「メキシコシティ地下鉄1号線改修プロジェクトには、29本の列車の新規製造が含まれる。1本目は中国中車傘下の中車株洲電力機車有限公司による開発・製造で、ラインオフ後にメキシコに輸送される。残りの28本は両国の協力によって製造される。中国側はすでにメキシコ側の150人の技術者を育成している。同プロジェクトは現地に技術経験と雇用をもたらす」と述べた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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