
執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
NZドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・世界景気悪化への懸念広がる
・米対中関税引き下げ報道による反発は一時的
・株安・資源安が重し
足元のNZドル/円は83円台前半へと弱含む展開
1日に発表された米6月ISM製造業景況指数が2年ぶりの水準に低下するなど、世界的な景気悪化への懸念がくすぶる中でNZドル/円は83円台へと下落。
翌4日は、米国が対中関税の引き下げを検討しているとの報道で84円台に反発しましたが、5日には欧州を中心に再び景気悪化への不安が広がり反落。
株安・資源安が進む中、あらためて83.10円台まで下落する場面もありました。
83円台前半では一定の底堅さを見せていますが、世界景気後退を巡る懸念が根強い中では上値が重く、6日の東京市場では83円台後半で伸び悩んでいます。
注目ポイントは政策金利
13日にNZ中銀(RBNZ)が政策金利を発表します。
市場は5会合連続の利上げを確実視しており、利上げ幅は50bp(0.75%ポイント)になると見ています。
政策金利は2.50%に引き上げられる見通しで、NZドルの金利面での優位性はさらに高まる公算です。
前回5月の声明で表明した「インフレが目標の範囲内に収まると確信できるまで利上げを継続する」との姿勢を維持すれば、優位性はさらに高まることになります。
ただ、平常時に買われやすい高金利通貨ほど、市場心理の悪化で下押し圧力がかかりやすくなる点には注意が必要でしょう。
足元の市場は世界的な金融引き締めの影響で近い将来に景気が後退するとの懸念を強めています。
そうした懸念が強い中では、金利面での優位性がNZドル高に繋がりにくいと考えられます。
その意味では、世界の株価動向や資源価格の動きがNZドル相場にとってより重要なポイントになると言えるでしょう。
来週までのNZドル/円の見通し
予想レンジ
81.500~85.500円
基調
波乱含み
来週までの注目ポイント
☆7/13 RBNZ政策金利
・主要国株価、国際商品価格
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。

