ドル/円：上昇一服か。トレンドはドル強気を維持。134円割れで終えれば下値余地がもう一段拡がる展開に。136.50超えで終えれば一段のドル上昇へ。
直近の日足は小陽線で続落を食い止めている。134円台の抵抗を守っており、短期トレンドの変化は認められないが、136.00-10，136.50-60にやや強い上値抵抗が出来ており、全て上抜けて終えるまでは上値余地が拡がり難い形となっている。また、134.00-10にある日足の下値抵抗を守り切れずに終えた場合は、ドルの下落余地がさらに1～1円50銭程度拡がり易くなる。この場合でも、トレンドの強さに変わりなく、131円を割り込んで終えない限り、短期トレンドは大きく変化しない。日足の上値抵抗は135.50-60，136.00-10，136.50-60，137.10-20に、下値抵抗は134.50-60，134.00-10，132.60-70，131.90-00にある。21日、120日、200日移動平均線は132.89，123.02，119.21に位置しており、短・中期トレンドをサポートしている。 一方直近の週足を見ると、十文字の寄せ線で終え上下の攻めに失敗して寄り付き水準に戻して引けている。前週とは逆に上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗した形となったことから、週初のうちは上値余地が限られる展開が予想されるが、トレンド自体は崩れておらず、強い状態を保っていることから、調整下げが浅いものに留まる可能性も高いと見られる。但し、日足が134円を割り込んで終えた場合は調整下げ余地が132～133円台までもう一段拡がり易くなる。この場合でも130.70-80に週足の下値抵抗が控えており、これを割り込んで越週しない限り、短期トレンドは“ドル弱気”に変化しない。また、136円台で越週するか、日足が136.60超えで終えれば“ドル強気”の流れに戻して上値余地がさらに拡がり易くなる。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、136.00-10，136.90-00，138.10-20に、下値抵抗は134.40-50，133.00-10，132.50-60，130.70-80にある。31週、62週移動平均線は121.21と115.95にあり、中期トレンドは“ドル強気”の流れに変わりない。 今週の戦略は、ドル買いは調整下げが一巡するまで様子見か、133.00-10の押し目があれば買い狙い。損切りは132.40で撤退。売りは136.00-10まで引き付けて。損切りは136.60で撤退。 上値は、135.50-60，135.90-00，136.20-30，136.50-60にやや強い抵抗があるが、全てをクリアして136.60超えで終えるか、137.00-10の抵抗をクリアした場合は“強気”の流れに戻して一段のドル上昇に繋がり易くなる。下値は、134.50-60，134.20-30，134.00-10にやや強い抵抗が出来ているが、134円を割り込んで終えた場合は、日足の形状が悪化して、132.50～133.00近辺まで下値余地が拡がり易くなる。この場合でも131円を割り込んで終えない限り、短期トレンドは“ドル弱気”に変化しない。下値抵抗は133.50-60，133.00-10，132.60-70，132.20-30，131.80-90。
ドル/円【日足】期間：2021/10/21～2022/06/24（移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様）
ドル/円【週足】期間：2019/05/10～2022/06/24（移動平均線は31、62週、以下週足は同様）
ユーロ/円：反発余地を探る動き。上値抵抗にも注意。144.50超えで終えれば“強気”に戻して 一段の上昇へ。139円割れの越週で短・中期トレンドが変化して一段の下落へ。
直近の日足は陽線で切り返して続落を食い止めている。141.40-50の下値抵抗に2日続けて跳ね返されており、この反動で週初から上値トライの動きが先行すると見られるが、6/8と6/22に付けた144.25で短期的な二番天井を付けた形となっており、これを実体ベースで上抜けるか、144.50-60の抵抗をクリアするまでは、上値余地も拡がり難く下値リスクにも注意する必要がある。一方下値も、日足の下値抵抗が141.00-10にあり、これを守り切って反発に転ずる可能性を残しており、突っ込み売りにも注意する必要がある。日足の上値抵抗は、143.40-50，144.00-10，144.50-60に、下値抵抗は141.00-10，140.00-10，139.60-70、139.00-10，138.00-10にある。可能性がまだ低いと見るが、138円割れで終えるか、週足が139円台を割り込んで越週した場合は、短期、中期トレンド共に“ユーロ弱気”に変化して、下落幅拡大に繋がり易くなる。 一方直近の週足を見ると、前週とは逆に上ヒゲがやや長く実体の小さい陽線引けとなった。上値トライの可能性を残しているが、上値トライに失敗した形で終えており、上値を追い切れずに反落する可能性により警戒する必要がある。但し、下値を急角度で切り上げる流れを維持しており、トレンド自体は全く崩れていないので、反落した場合でも139円を割り込んで越週しない限り、調整下げの範囲内となる。上下に振れる展開が続いており、飛びつき買い、突っ込み売りに注意する必要がありそうだ。今週の週足ベースで見た上値抵抗は144.00-10，145.10-20，146.30-40に、下値抵抗は141.90-00，141.40-50，140.00-10，139.00-10にある。31週、62週移動平均線は133.13と131.99に位置しており、中期トレンドをサポートしている。 今週の戦略は、ユーロ買いは調整下げが一巡するまで今週いっぱい様子見か、140.00-10の押し目があれば買い狙い。損切りは139.40で一旦撤退。ユーロ売りは143.40-50で戻り売り。損切りは143.80で浅めに一旦撤退。これが付いた場合は144.10-20で再度売り向かい。この場合の損切りは144.60で撤退としたい。 上値は、143.00-10に軽い抵抗が、143.40-50，143.90-00，144.20-30、144.50-60に強い抵抗があるが、全てクリアした場合は、調整下げが一巡した可能性が高くなり、上値余地がさらに拡がり易くなる。この上の抵抗は145.00-10，146.30-40，147.20-30。下値は、141.50-60、141.00-10にやや強い抵抗が出来ているが、141円割れで終えた場合は下値余地がもう一段拡がり易くなり、140.60-70，140.10-20，139.60-70，139.00-10，138.30-40，138.00-10にある強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。可能性が低いと見るが138円割れで終えた場合は、トレンドが変化して134～135円をトライする動きへ。（川合 美智子）
ユーロ/円【日足】期間：2021/12/07～2022/06/24（移動平均線は21、120、200日） ユーロ/円【週足】
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