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FX「11日連続陽線とならず。週足の長い上ヒゲに注意」南アランド見通し

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総括

FX「11日連続陽線とならず。週足の長い上ヒゲに注意」南アランド見通し

通貨2位、株価6位
予想レンジ 南アランド円 8.2-8.7

(ポイント)
*外部要因で下落、通貨番付の2位は維持
*貿易・経常収支は黒字が継続
*1QのGDPは予想より強い
*5月製造業PMI改善
*ラマポーザ大統領が刑事訴訟された
*今週は4月小売売上の発表
*IMFによって指摘された懸念事項とは
*南ア前政権下で汚職、グプタ兄弟をUAEで逮捕
*政策金利を予想通り0.5%引き上げ、4.75%へ
*4月の消費者物価上昇率は前年比5.9%
*計画停電は続く
*上海経済再開もランドを支えた
*失業率は35%と高い
*アフリカ開銀はアフリカ大陸でのスタグフレーションを示唆

(外部要因で下落、通貨番付の2位は維持)
年間では通貨番付2位を維持したが、先週後半は11日連続陰線とならず2日連続陰線で週を終えた。米インフレのピークアウト感はなく、利上げは継続される見込みでドルが買われ、日本では財務省、日銀、金融庁が円安に対処する声明を出したことで、クロス円が売られ、ランドも下げた。テクニカルでは週足で長い上ヒゲを出しているので注意したい。

(南アの現況は大きく変っていない)
ただ南アの状況は大きく変わっていない。良い材料が多いが、悪い材料も少しある。貿易・経常収支は黒字が継続、1QのGDPは予想より強い。5月製造業PMIも改善した。貿易依存度の高い中国経済がコロナのロックダウンから回復しつつあるのも好材料だ、悪材料は4月製造業生産、鉱業生産が伸びなかったことがある。南ア産出の金、白金、パラジウムはウクライナ紛争でも価格は上昇していない。

(刑事訴訟されたラマポーザ大統領)
政治ではラマポーザ大統領が刑事訴訟されている。ラマポーザ大統領の農場が窃盗にあった時に、大統領が一部資産を警察の調査の時に隠蔽していたのではないかということである。大統領側はしているが推移をを追っていきたい。

(今週の指標は)
今週は4月小売売上の発表がある。

(IMFによって報告された南アの懸念事項)
成長に配慮した財政再建は、政策スペースを回復し、債務を減少し持続可能な道に置き、市場の信頼を高めるために不可欠

Covid-19ワクチン接種の促進、洪水による被害への対処、最も脆弱なグループへの支援の継続

一部の市町村の財政状態は、サービス提供の継続的な悪化を引き起こしており、改善する必要

一時的な商品価格ブームから生じる財政収入の大部分は、利益が容易に消え去り、支出の恒久的な増加を維持できないため、借入要件を減らすために使用されるべき。

南ア中銀は引き続きインフレ期待に焦点を当て、ランドにショックを吸収させながら、低く安定したインフレを確保する必要

マネーロンダリング防止とテロ資金供与との闘いの分野で金融活動タスクフォースによって特定された欠点に対処するために緊急の行動が必要

テクニカル分析(ランド/円)

4週連続陽線も先週は上ヒゲがかなり長い

日足、なべ底から離脱。雲の上へ。ただ11日ぶり陰線後は急落。5月26日-6月10日の上昇ラインがサポート。6月9日-10日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
週足、4週連続陽線も先週は上ヒゲがかなり長い。5月30日週-6月6日日週の上昇ラインがサポート。5週線、20週線上向き。
月足、6月は上昇スタートも3月、4月同様に上ヒゲが長くなってきた。3月-5月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限。
年足、21年はかろうじて陽線。22年も陽線スタート。18年-21年の下降ラインを上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。



喜望峰

南ア前政権下で汚職、グプタ兄弟をUAEで逮捕

 南ア司法省は、2018年に辞任したズマ前大統領の背後で大規模な汚職を取り仕切ったとされるインド出身のグプタ3兄弟のうち2人がアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで逮捕されたと発表した。声明は「ラジェシュとアトゥルの両グプタ容疑者について逮捕の連絡がUAE当局からあった」と述べている。
ズマ政権時代のグプタ兄弟は、ズマ氏との個人的なつながりを活用し、賄賂を使った工作で巨額の国家事業を次々受注した。政権末期には閣僚の人事まで決めるほど影響力は強まっていた。兄弟はズマ氏失脚直後に出国し逃亡。南ア当局は昨年、兄弟を国際手配していた。


情報提供元:FX湘南投資グループ
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