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FX「すべてに異端で、リラ安にも影響、円にも引き離され最弱通貨へ」トルコリラ見通し

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総括

FX「すべてに異端で、リラ安にも影響、円にも引き離され最弱通貨へ」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)
予想レンジ トルコリラ/円 7.7-8.5

(ポイント)
*円にも引き離され最弱通貨へ
*インフレ70%でも政策金利は14%で据え置きか
*フィンランド、スウェーデンのNATO加盟に異議
*貿易需給は変らず赤字
*外貨準備が減少している
*住宅価格上昇はロシア人の購入によるもの
*為替取引規制を導入
*リラ特別預金の増加が支え
*観光収入は増えるも貿易・経常赤字は続く
*EU加盟の望みは捨てず
*IMF成長見通し下方修正
*S&Pは格下げを実施
*非居住者にも特別リラ預金制度適用
*エルドアン政権が与党に有利な選挙制度改革を計画している
*主要食品の付加価値税を1%に引き下げ
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む

(70%インフレでも政策金利は14%に据え置きか)
国内では70%にも上る高インフレに対処できないとして国民の不満が高まっている。しかし5月26日の政策決定会合では政策金利が14%で据え置かれるとエコノミスト15人全員が予想している。中銀は今年1月から据え置きを続けている。
 エルドアン大統領はこれまで、インフレと通貨リラ安でも利上げを容認しない姿勢を維持している。中銀は昨年に計5.0%利下げし、通貨危機や物価高騰が進行した。

(フィンランドとスウェーデンのNATO加盟申請にトルコが異議)
 エルドアン大統領は「トルコは防衛やテロとの戦いにおいて、NATO同盟国から期待されている支援を受けていない」と不満を漏らしている。
 それを踏まえてフィンランドとスウェーデンのNATO加盟申請にトルコが異議を唱えているのも分かる気がする。トルコは両国をトルコがテロ組織と見なす反政府武装組織、クルド労働者党(PKK)の活動拠点になっているなどと主張している。解決には時間がかかりそうだ。

(貿易需給は変らず赤字)
高インフレ以外でも貿易経常赤字が改善出来ないのもトルコの弱みだ。
下のグラフで25年間でみてもほぼ赤字が続いている(百万ドル)


(外貨準備減少)
 外貨準備が減少している。為替市場で介入はしていないが、外貨準備を輸入業者に割り当てていると見られる。5月13日付の外貨準備は612億ドルで前回より48.2億ドル減少している。

(観光収入)
観光には力を入れている。経常収支黒字化の一つの手段だ。4月のトルコへの観光での訪問者は257万4423人で、前年同月の79万687人から225.6%増となった。

 

テクニカル分析(トルコリラ/円)

日足団子天井からボリバン下限へ、雲下へ

日足、団子天井から、ボリバン3σ下限まで下落。雲下へ。
5月18日-23日の下降ラインが上値抵抗。5月19日-23日の上昇ラインがサポート。
5日線下向き。20日線上向き。
 週足、8週連続陽線の後は2週連続陰線。21年12月20日週-22年5月16日週の上昇ラインを下抜くか。5月9日週-16日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下位。
 月足、3月、4月の底堅さも5月は維持できない。3月-4月の上昇ラインを下抜く。21年9月-10月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、7年連続陰線。22年は寄り引き同時に近づいてきた。18年-21年の下降ラインが上値抵抗。

 

メルハバ

4月のトルコ住宅販売、39%増 ロシア人が買う

4月の住宅販売戸数は、前年同月比38.8%増の13万3058戸となった。外国人への販売は前年同月比58.1%増。ロシア人向けの販売は1152戸と、3月の547戸から約2倍に膨らんだ。不動産会社によると、ロシアのウクライナ侵攻や西側諸国による経済制裁を受け、ロシア人富裕層が資産の逃避先としてトルコやアラブ首長国連邦(UAE)の不動産購入を進めている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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