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FX「円安なくしてペソ高なし」メキシコペソ見通し

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総括

FX「円安なくしてペソ高なし」メキシコペソ見通し

予想レンジ 6.1-6.6

(ポイント)
*ペソ円は年初来高値更新したが、大きな要因は円安だ
*2月鉱工業生産は伸び幅を縮小
*電力国有化の採決が4月17日に行われる
*大統領は信任された
*ガソリン減税で米国からもメキシコへ給油に訪れる
*巨大な支店(シティーメキシコの行方は)
*3月消費者物価は7.45%と高水準
*郷里送金は22か月連続増加でペソを支える
*2月は2か月ぶり貿易黒字
*政府が2022年の経済成長率予想を3.4%に下方修正
*対米貿易ではメキシコがトップ
*4Q経常収支は黒字となった
*21年4Qでリセッションへ

(年初来高値更新、円安なくしてペソ高なし)
 4月13日に6.380円をつけ年初来高値を更新した。ペソ円は年初来12.3%高だ。ドル円は9.43%高、ドルペソは2.56%下落。ペソ円上昇の8割程度を円が占めている。原油高などの資源高、追加政策金利引き上げ見通しなどと言われるが、円安がペソ円高の大きな要因だ。円安が止まれば、ペソ高の勢いもなくなることはあるだろう。
 
(2月鉱工業生産)
 2月の鉱工業生産は前年同月比で2.5%の増加となった。1月の4.3%増や予想の3.9%増からは伸び幅を縮小した。鉱山業、建設業が減少したが、製造業、日用品が伸びた。3月は半導体不足も改善し自動車生産も伸びているので期待できるだろう。

(ロペスオブラドール大統領への信任投票)
 4月10日、ロペスオブラドール大統領への信任をめぐる選挙が実施され、約9割が同氏の続投に賛成票を投じた。今回の選挙は大統領が自らの支持率を示すために実行し、野党は有権者に棄権を呼びかけていた。投票率は約18%と低水準にとどまった。ロペスオブラドール大統領は2018年の大統領選で、任期中に信任投票を実施する公約を表明。19年に国民投票の制度を導入していた。

(4月17日に電力国有化に向けた本会議の採決が行われる)
電力再国有化に向けた憲法改正案は民間発電事業者より電力庁(CFE)の発電が優先されるので野党、民間業者、米国などから反対の声が上っている。
合同委員会の最終案採決では、47対37で連立与党側の賛成多数で可決したものの、憲法改正は本会議で出席議員の3分の2以上の賛成が必要となるため、野党側から57議員が賛成に回る必要がある。委員会審議では与野党の意見の溝は埋まることなく、野党の国民行動党(PAN)、制度的革命党(PRI)、民主革命党(PRD)、市民運動(MC)は全て憲法改正案に反対する意向を崩していない。採決を17日まで延期した理由として、憲法改正に対する民間部門の賛成を取り付けるためとの与党議員の発言もある。

(メキシコの減税で米国とのガソリン価格差拡大 米から越境給油も)
 ウクライナ情勢の影響で米国のガソリン価格が高騰し、大幅なガソリン減税を進めるメキシコの価格を超えている。背景にはガソリン価格の抑制で支持率を維持したいロペスオブラドール政権の思惑がある。
 メキシコ政府はさらに追加の税控除を打ち出している。政府は1リットルあたり1.02ペソを石油業界の企業の所得税や消費税から控除すると発表した。
 ただメキシコ国内では財政悪化を懸念する声が高まっている。1月はガソリンの減税によって前年同月比で税収が127億ペソ減った。3月以降はさらに大胆な減税を打ち出しており、減収幅の拡大は避けられない。産油国のメキシコは原油価格の上昇で歳入が増えるが、減税による落ち込みは補えないという見方がある。

テクニカル分析

ボリバン2σ上限から小反落

日足、ボリバン2σ上限から小反落。4月11日-13日の上昇ラインを下抜く。4月7日-8日の上昇ラインがサポート。4月13日-14日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
 週足、5週連続陽線。今週もここまで陽線。ただ上ヒゲ長い。3月28日週-4月4日週の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限と3σ上限の間にいる。
 月足、ボリバン3σ上限に達し小反落。4月はまた上昇し雲の上に出る。21年11月-22年3月の上昇ラインがサポート。
 年足、2021年は陽転。20年-21年の下降ラインが上値抵抗だが上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。

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VAMOS MEXICO

米シティのメキシコ部門の売却先決定、国籍は重大でない

 米金融大手シティグループは、買い手決定で国籍は重大ではないとし、外国の買い手にも可能性が開かれていることを強く示唆した。
シティは2月に直接の身売りないし新規株式公開(IPO)を通じた株式売却の可能性を表明。ロペスオブラドール大統領は複数の国内銀行の富豪オーナーの名前を挙げ、メキシコ系の資本が買い取ることへの期待を公然と示している。
シティは「メキシコ最大の金融機関の1つのマネジャーにだれがなるのが最も良いかについて、政府が考えを持つのはまったく当然だ」と理解を示した。その上で、売却先を決める要因は1つだけではないとし、「われわれはできる限り多くの選択肢を予断なく検討する」と語った。


情報提供元:FX湘南投資グループ
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