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FX「悪材料多いが、ウクライナ危機以降は円より強い」トルコリラ見通し

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総括

FX「悪材料多いが、ウクライナ危機以降は円より強い」トルコリラ見通し

通貨最下位、株価首位   
予想レンジ トルコリラ/円 7.8-8.8

(ポイント)
*悪材料多いが、ウクライナ危機以降は円より強い
*リラ特別預金の増加もリラを支えている
*3月CPIは61.14%
*3月貿易赤字は拡大
*S&Pは格下げを実施
*外貨準備減少
*3月製造業PMI悪化
*来週は2月経常収支と政策金利の決定がある。
*非居住者にも特別リラ預金制度適用
*トルコはウクライナ紛争の仲介をトルコで行う
*トルコはロシアに経済制裁を課していない
*株価はインフレ懸念が強いため上昇し世界最強 年初来24.43%高
*政策金利は14%で据え置かれている
*エルドアン政権が与党に有利な選挙制度改革を計画している
*主要食品の付加価値税を1%に引き下げ
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む

(格下げ)
 S&Pは4月1日、トルコの自国通貨建て長期債格付けを「BB-」から「B+」に格下げ、見通しは「ネガティブ」とした。外貨建て長期債格付けは「B+」、「ネガティブ」に据え置いた。

(隣国同士の戦争の和平交渉に奔走)
トルコはウクライナ・ロシア紛争の和平交渉に奔走している。両国はトルコの輸出入に大きく関わっており、物流の混乱と物価の更なる上昇に繋がるためトルコはこれを収めないといけない。ただ和平交渉は進展していないようだ。

(3月消費者物価は61%、目標は一桁)
3月の消費者物価上昇率は前年比61.14%で、20年ぶりの高水準となった。
ウクライナ情勢の緊迫化でエネルギーやコモディティーが高騰した。昨年末のリラ急落も影響した。
 生産者物価上昇率は、前年比114.97%。
3月は、前年比では輸送費が99.12%上昇、食品・非アルコール飲料が70.33%上昇、家具が69.26%上昇。トルコはエネルギーのほぼ全量を輸入に頼っている。
 中銀の非正統的な政策=高インフレでも緩和策=がインフレの主因だというのが圧倒的多数の見方だ。ウクライナ戦争で事態が一層悪化している。中銀のインフレ目標の前年比5%だがゴールドマンサックスは2022年は65%を下回らないと予想している。

(3月貿易赤字拡大)
3月の貿易収支は赤字が、前年比76.7%増の82.4億ドル。エネルギーの輸入が156%増えたことが主因。3月の輸出は19.8%増の227.1億ドル。輸入は31%増の309.5億ドル。

(3月製造業PMI悪化)
3月製造業PMIも49.4と前月から低下し50を割った。

(外貨準備減少)
 外貨準備は3月25日付けで656億ドル、1か月前の2月25日には702億ドルであり46億ドル減少している。

(リラ預金は増加)
 為替ヘッジ付きのリラ特別預金では3月25日付けで2.491兆リラ。開始時の昨年12月17日は1.874兆リラであり6170億リラ増加している。

(来週の予定)
来週は2月経常収支と政策金利の決定がある。
最近は好材料がないが、和平交渉を成功させて弾みをつけたいところだろう。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

週足、3週連続陽線でボリバン中位へ上昇

 日足、雲中。3月29日の高値8.437からは小反落。一時ボリバン2σ上限上抜く。3月16日-4月1日の上昇ラインがサポート。3月10日-4月4日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向きから横ばいへ。20日線上向き。
週足、3週連続陽線。今週も陽線スタート。3月14日週-21日週の上昇ラインがサポート。12月27日週-3月28日週の下降ラインを上抜くか。ボリバン中位。
 月足、21年12月-22年3月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ下限。21年9月-10月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、7年連続陰線だが22年1月は陽線となった。2月はまた陰転。18年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

トルコ奔走

 エルドアン大統領は4月1日、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、ロシアとウクライナが良識ある行動をとり、対話を維持するよう呼び掛けた。
両首脳はトルコのイスタンブールで行われたロシアとウクライナの和平交渉についても協議。トルコ大統領府によると、エルドアン大統領は交渉は「前向きで建設的」だったとし、和平への期待が高まったと指摘。ウクライナのゼレンスキー大統領とプーチン氏の直接対話を実現させたいと改めて伝えた。


情報提供元:FX湘南投資グループ
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