米5月、0.5%利上げが観測が7割超え
米国、3月FOMC後にタカ派姿勢増す
3月15-16日のFOMC後の定例会見で、パウエル議長は「バランスシート縮小(QT)は早ければ5月に発表も」としながらも、「前月比ではインフレは落ち着くとみている」とし投資家に5月会合での利上げ加速への言質は与えませんでした。
しかし、3月22日は「現況では簡単にソフトランディングするとは誰も考えていない」、「労働市場は非常に力強く、インフレは高過ぎる」、「必要に応じ中立金利上回る引き締めへ」と引き締めのスピード加速に積極的な姿勢を示しています。
他の委員もタカ派化が進んでおり、本日のFOMC副委員長のウィリアムズ米NY連銀総裁とハーカー・フィラデルフィア連銀総裁らも追随すれば、4月を待たずしていったん5月0.5%利上げが完全に織り込まれるかもしれません。3月28日時点のCMEの FedWatch ツールでは0.5%織り込み度が7割を超えています。次は、0.5%の利上げとセットで5月QT開始が行われるかに視点が移行しそうです。(茶色は今年のFOMCで投票権を有する)
【CMEの FedWatch ツールでの5月会合での各金利の織り込み度】
そのほかの委員の直近の発言
ウォラーFRB理事(3/18)
向こう数回の会合で0.5ポイント利上げを検討すべきだ
バランスシートについて、前回時点よりも早期かつ速いペースで進める余地がある
ブラード・セントルイス連銀総裁(3/18)
年内に3%を超える政策金利にするように提言したと示した
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(3/18)
今年年末に1.75-2.00%に
資産縮小、前回の倍のペースで
ボスティック・アトランタ連銀総裁(3/21)
できるだけ早く中立水準にする必要がある
現状では中立金利水準は2.25%と予想
バランスシート縮小は利上げを補完
メスター・クリーブランド連銀総裁(3/22)
23年の中立水準上回るレベルへの利上げ支持
年末までの政策金利2.50%への引き上げ支持
バーキン・リッチモンド連銀総裁(3/22)
インフレ抑制のため0.5%の大幅利上げは可能
もはや、積極的な金融支援は必要ない。
デーリー・サンフランシスコ連銀総裁(3/23)
FRBは金利を中立まで引き上げる時期だ
インフレは高過ぎる
FRBは金利を中立まで引き上げる時期
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