ロシア制裁でカスピ海沿岸資源国に脚光か
ロシア周縁国の経済への影響深まる
カスピ海G7首脳は3月11日の共同声明に「重要製品に関するロシアの最恵国の地位を否定する行動をとるよう努める」との声明は相応に世界経済にインパクトがありそうだ。なぜなら、ロシアの貿易輸出額は16位と先進国のカナダや英国、新興国のメキシコと同規模だからです。
特に、ロシア経済との結びつきが強い欧州やカスピ海沿岸諸国(カザフスタン・アゼルバイジャン・トルクメニスタン・ウズベキスタン)はダメージが大きいと思われる。実際にロシアへの経済制裁で、自国通貨は5%~20%近く対ドルで下落し経済への悪影響は避けられなさそう。
【ロシアの主力輸出品】
※出所;第5節 ロシア及び中央アジア:通商白書2018年版(METI/経済産業省)
カスピ海沿岸国は早期に成長加速も
しながら、これらの国々は恩恵もある。それは、ロシアの石油輸出が滞る中で、ロシアと地理的にも近いこともあり、その代替先として期待を集めやすいことが要因として挙げられる。以下は、日本国際問題研究所はまとめたカスピ海周辺国の石油埋蔵量評価では、カザフスタンの埋蔵量はかなり大きい。ロシアの代替先としてカスピ海沿岸国はコロナ復興が早期に進む可能性もあるだろう。また、鉱物燃料(石油)をロシアから輸入しているトルコも、輸入先を変えることでトルコ経済への傷が浅く済むかもしれない。
※出所:日本国際問題研究所
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