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FX/為替見通し「117円トライへ値固めか、日銀巡る思惑で波乱含みの予想も」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2022年02月11日

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目次

▼2月7日週のドル/円は115.685円と1月10日以来の高水準を示現
▼日銀の金利抑制策も後押しに円安バイアスかかりやすい
▼日銀は本当に動くのか?
▼終値ベースで115.67円を上回れるかがポイント
▼02/14 週のイベント
▼一言コメント

執筆日時 2022年2月10日 15時00分

117円トライへ値固めか、日銀巡る思惑で波乱含みの予想も

2月7日週のドル/円は115.685円と1月10日以来の高水準を示現

世界の主要国でインフレ懸念が広がるなか、本邦のインフレ対応が後手に回る感じとなっていることが円の上値を重くし、ドル/円相場を下支えしました。また、日銀の金利上昇抑制手法に関心が集まったことも円への逆風になったもよう。もっとも、10日発表の米CPI控えて115.70-116.00円に観測される断続的な売り注文をこなすだけの勢いはなく、上昇一巡後は伸び悩みました。

日銀の金利抑制策も後押しに円安バイアスかかりやすい

3月の米利上げ幅に対する慎重な声は聞かれるものの、今年の米利上げ回数見通しはすでに5回(0.25%を1回として)まで上昇しています。対して、日銀は物価見通しについては「概ね上下にバランスしている」としてインフレ高進には慎重姿勢を崩していません。また一部報道からは、国債利回り上昇に対して日銀が抑制策を講じるのではと報じられています。具体的には、予告なしで国債買い入れを行う臨時オペか、それともあらかじめ決められた利回りで無制限に国債を買う指し値オペの可能性が示唆されています。これら日米のインフレ対応の温度差は何かと日米の金利差拡大を後押しして、ドル高・円安バイアスをかけそうです。米インフレ加速、そして1月FOMC議事要旨で予想以上にタカ派化進行が示されれば、日米の金利差拡大からドル/円は117円も見えてきそうな雰囲気です。

【日-米長期債利回りの推移】

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日-米長期金利の推移

日銀は本当に動くのか?

ただ冷静に考えると、報道で伝わっているような本邦の国債利回り抑制策が足元で見られる物価高への対応策として妥当かどうかは少し疑問です。現状のように外部環境主導で物価が上昇する際に、金利抑制から円安バイアスがかかれば、結果として輸入物価を押し上げ国内の物価高を長期化させる懸念も考えられます。現在の状況を鑑みれば、いっそのこと円高誘導も一手段のようにも思えてくるのですが・・・。このように考えると、個人的には本当に日銀が動くかまだ確信が持てません。来週は本邦5・20年債入札がありますが、それを挟んでこの話題が再燃してくる可能性はありそうです。入れ込み過ぎた市場が肩透かしを食らえば、ドル/円相場の波乱要因となる危険もあるでしょう。円安が一気に進む形となったときは、その反動への注意が一層必要と考えます。また、地政学リスクに対する警戒も怠れないでしょう。

終値ベースで115.67円を上回れるかがポイント

年初の高値116.347円からの下降トレンドラインを上抜けしてきて、上方向は少し軽くなった感じです。日足ベースの一目均衡表・雲上限は今後も緩やかに切り上がる形状を示しているほか、いったん実線の下側に回り込んだ遅行スパンが再び上側に持ち直してくる期待など、サポート材料は多いです。115円後半から116.00円に断続的に並ぶ厚めの売りオーダーをあっさり消化していく展開もあるかもしれません。そうなるためにも、年初からの下落幅の76.4%戻しの水準である115.67円レベルを終値ベースで早急に上回りたいですね。

【ドル円 日足チャート】

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ドル/円(USD/JPY)日足

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:114.50-117.00

02/14 週のイベント:

02/15(火) - 日本 5年利付国債、入札
02/15(火) 08:50 日本 10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
02/15(火) 22:30 米国 01月 卸売物価指数(PPI)
02/15(火) 22:30 米国 01月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)
02/15(火) 22:30 米国 02月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
02/16(水) 10:30 中国 01月 消費者物価指数(CPI)
02/16(水) 13:30 日本 12月 第三次産業活動指数
02/16(水) 22:30 米国 01月 小売売上高
02/16(水) 24:00 米国 12月 企業在庫
02/16(水) 28:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
02/17(木) – 日本 20年利付国債、入札
02/17(木) 08:50 日本 01月 貿易統計(通関ベース)
02/17(木) 08:50 日本 12月 機械受注
02/17(木) 22:30 米国 新規失業保険申請件数
02/17(木) 22:30 米国 01月 住宅着工件数
02/17(木) 22:30 米国 01月 建設許可件数
02/17(木) 22:30 米国 02月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
02/18(金) 08:30 日本 01月 全国消費者物価指数(CPI)
02/18(金) 24:00 米国 01月 中古住宅販売件数
02/18(金) 24:00 米国 01月 景気先行指標総合指数


(執筆:小野 直人)

一言コメント:

Apple(アップル)はiPhone(アイフォーン)を使って顧客のiPhoneやクレジットカードから支払いを受け取れる、新たな非接触型決済サービスを開始すると発表しました。売り手と買い手の双方のiPhoneを近付けることで決済が成立するそうです。他社も追随の意向を示しており、今後、街中でそうした風景があちこちで見られるようになるかもしれませんね。時代は非接触型サービスへ加速しているようです。

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