FX「米国雇用統計のふりかえり 2022年2月号」By 外為どっとコム総研

執筆日時：2022年2月7日18時00分
執筆者：株式会社外為どっとコム総合研究所　小野　直人

ドル/円チャート-15分足

※チャート：ドル/円-15分足　外為どっとコム「ネオチャート」

米雇用統計のふりかえり

4日、米労働省が発表した1月の非農業部門雇用者数（NFP）は市場予想の17.0万人増を大幅に上回る46.7万人増で着地しました。失業率は4.0％へ1ポイント上昇しましたが、時間給は前月比で0.7％増加したほか、労働参加率も62.2％へ改善しました。また、12月分のNFPも速報値の19.9万人増から51.0万人増へ上方修正されました。直近２カ月で約98万人の雇用が創出されるなど雇用市場の基調が強いほか、インフレ高進も改めて確認され、米3月利上げを後押しする結果となりました。もっとも、新型コロナ・オミクロン変異株感染拡大を巡り、体調を崩して自宅で療養している人を統計上どう扱うかなどの問題は残っています。

結果を受けた為替市場はドル買いで反応。114.95円前後だったドル/円は、一時115.431円まで高値を更新しました。ただ、年初の高値116.347円からのレジスタンスラインが走る同水準では上昇の勢いが和らぎ115.20円付近へ押し戻され先週の取引を終えました。かたや株式市場はまちまち。アマゾン・ドット・コムの好決算を受けハイテク株が上昇した一方、金利上昇懸念でグロース株は伸び悩んだ。ダウ工業株30種平均は前日比21.42ドル安い35,089.74ドルでした。また、米長期金利はFRBによる年内6回（0.25％）の利上げの可能性が意識され、1.91％へ上昇しました。

関連記事

　予想と戦略（先行記事へのリンク）

●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。