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FX「インフレ55%予想も。あの手この手が効かなくなってきた。やはり正攻法が重要」トルコリラ見通し

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総括

FX「インフレ55%予想も。あの手この手が効かなくなってきた。やはり正攻法が重要」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)  

 
予想レンジ トルコリラ/円 7.5-9.0

(ポイント)
*インフレ予想は55%も出てきた=JPモルガン
*介入、特別預金、金からリラへの転換要請、輸出業者へリラ買い要請も効果が出ていない
*特別預金制度も外貨からリラへの転換が進んでいない
*介入実施で外貨準備が減少してきた
*今週は11月経常収支の発表に注文
*次回政策金利決定は1月20日
*経済指標は若干弱めである
*野党は早期解散を要求
*リラ安で経常収支は3か月連続黒字
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む
*トルコは外貨預金残高が外貨準備を上回る
*3Q・GDPは前年同期比7.4%増
*通貨は最弱、株は最強
*利下げでも長期金利は上昇し24%台へ
*2021年成長見通しは9%
*大統領支持率低下

(トルコのインフレは55%へ、JPモルガン)
JPモルガンは、トルコの消費者物価上昇率は5月までに55%に急上昇し、11月まで50%前後にとどまる可能性があるとした。
 ゴールドマンサックスは、2022年の大部分で40%を超えると予想した。
12月のインフレ36%が発表されて以来、エコノミストは中銀に緊急利上げを実施するよう求めている。

( あの手この手の効果もなくなってきた )
高インフレでも利上げを行うと言う奇策を弄したがために、さらに変則な手を打たざるを得なくなっている。それぞれの策が一時的にはリラを浮上させるが、その継続性に疑問がありじり安となってきた。ただトルコの産業界の代表が「対ドルで9から14に収まって欲しい」というレンジは維持している。「介入」、「特別リラ預金」、「金をリラへ換金する時にインセンティブを与える」、「輸出業者は受け取った外貨の4分の1をリラに換える」などの政策が効かない。インフレヘッジのリラ預金創設も国内からは需要があるが、外貨をリラに換える動きには進んでいない。依然、トルコの預金の60%以上は外貨だ。36%まで上伸したインフレは運が悪いところもある。トルコだけではなく、供給網の障害で世界的にインフレが上昇している。

(今週の注目 次回政策金利決定は1月20日)
今週は11月経常収支の発表がある。ここまで3か月連続経常黒字であったが11月は赤字予想だ。需給的にも弱くなってしまう。また今週は11月失業率、12月自動車生産、11月鉱工業生産、小売売上の発表もある。
 次回政策金利決定は1月20日となる。

(年末年始の経済指標=12/16の政策金利利下げ以降)
*11月失業率11.2%(前回11.2%)
*12月CPI 前年比36.08%(21.31%)
*12月PPI前年比79.89%(54.62%)
*12月製造業PMI 52.1(52.0)
*11月貿易収支 54億ドルの赤字(15億ドルの赤字)
*12月経済信頼感 97.6(99.3)
*12月企業信頼感106.1(108.4)
*11月訪トルコ旅行者 前年比111.5%(99.25%)
*11月消費者信頼感指数 68.9(71.1)

(介入額、外貨準備は、リラ預金は増えたのか)
*リラ買い介入は12月に入って公表分は72.78億ドル、残り2回分が推定で30億ドルで合計で100億ドルとなりそうだ。日本の介入では1日で100億ドルを超えていた日も多い
*外貨準備は介入直前の870.2億ドルから12月31日では725.6億ドルと144.6億ドル減少している
*リラ預金残高は増えていない。おそらく現在のリラ預金を特別預金に振り替えただけで、外貨からのシフトは積極的に行われていない。12月31日でリラ預金は1.871兆リラ、外貨預金は3.323兆リラで6割以上が外貨預金である

テクニカル分析(トルコリラ/円)

12月20日以降の高値安値の半値を下抜く

 日足、 12月20日からの下限の6.092と上限の11.132の半値8.612を下抜くも動きは小刻みになってきた。雲の下限にパラレルに下落。
 12月23日-1月7日の下降ラインを上抜く。12月20日-1月7日の上昇ラインを下抜く。5日線下向き。ボリバン中位以下。
 週足、7週連続陰線の後は大陽線も12月27日週、1月3日週は陰線。12月27日週-1月3日週の下降ラインを今週は上抜く。ボリバン2σ内に戻るも中位に届かず。
 月足、12月は波乱相場ながら4か月ぶり陽線。ただまだボリバン2σ下限以下。11月-12月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、7年連続陰線。21年は僅かながらも陽線スタートも3月の中銀総裁の電撃解任で陰転。18年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

野党は解散総選挙の要求

 野党共和人民党(CHP)の指導者ケマル・クルチダルオール氏は、政府が経済を適切に運営することができないとして、総選挙は予定の9か月前の9月に行われるべきとした。一方、エルドアン大統領は、投票が予定通り2023年6月に行うとしている。政府は野党の有力大統領候補イマモール・イスタンブール市長が前回の選挙で不正を行ったとして調査を始めているとされている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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