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ドル/円:上値余地を探る動き。強い上値抵抗にも注意。

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あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

ドル/円:上値余地を探る動き。強い上値抵抗にも注意。

日足は値幅の極端に小さい陽線が連続して下値を切り上げている。個々の足が強い上昇エネルギーを持ったものではないが、下値を切り上げる流れを維持しており、深い押しにもまだ繋がり難いと見られる。一方で、12/17に付けた113.14を直近安値として押し目の無いまま1/3現在で既に200ポイントの上昇を見ており、ドル/円の短時間での一相場(180銭~220銭)のターゲット圏内に届いている。このまま続伸した場合でも115.30~115.50ゾーンの強い抵抗に一旦ぶつかる可能性も高いと見られ、今週初の買いは慎重に。日足の上値抵抗は115.30~115.50,116.10-20に、下値抵抗は114.40-50、114.00-10、113.50-60にある。113.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯、113円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して、一段のドル下落に繋がり易くなる。21日移動平均線は、114.02にあり、短期トレンドをサポート中。また、120日、200日線も112.05と111.08に位置しており、中期トレンドも“ドル強気”の流れを維持している。 一方週足を見ると、4週連続陽線引けとなり、下値を切り上げる流れを変えていない。個々の足は強い上昇エネルギーを持ったものではないが、直近の陽線が114.50-60にあった週足の抵抗を実体ベースで上抜けており、一段の上昇の可能性が生じている。急伸にも繋がり難いと見るが、トレンドが強い状態を保っており。押し目を丁寧に拾う戦略が有効と見る。今週の週足ベースで見た上値抵抗は115.50-60、115.80-90、116.80-90に、下値抵抗は114.00-10、113.00-10にある。可能性がまだ低いと見るが、113円割れで越週した場合は短期トレンドが変化して一段のドル下落に繋がり易くなる。31週、62週移動平均線は111.62と108.97に位置しており中期トレンドをサポートしている。 月足を見ると、12月足は陽線で切り返して上値トライの可能性に繋げている。単体では上昇エネルギーの強いものではないので、急伸にも繋がり難いと見るが、116円超えで越月した場合は、2016年12月に付けた118.66の高値が視野に入ってくる。しかし、118.00~118.50は長期的な上値抵抗ポイントであり、簡単には上抜けそうもない。一方下値は112.00~112.50に月足ベースで見た強い下値抵抗があるが、これを割り込んで越月した場合は中期トレンドの変化に要注意。1月足の上値抵抗は115.30~115.80、117.00~117.50、118.00~118.50に、下値抵抗は112.00~112.50、110.50~111.00、108.00~108.50にある。全て下抜けた場合は長期トレンドにも変化が生じ始める。31ヵ月、62ヵ月移動平均線は108.33と109.80に位置しており、長期トレンドは“ドル強気”の流れにある。 今週の戦略は、ドル買いは114.40-50で押し目買い。下値余地を114.00近辺まで見ておく必要がある。損切りは113.70で撤退。ドル売りは115.30-40で戻り売り。損切りは115.70で浅めに一旦撤退としたい。 上値は、115.10-20に軽い抵抗が、115.30~115.50に強い抵抗があり、一気に上抜けるのは難しく一旦押しが入る可能性が高いと見るが、115.50超えで終えた場合は上値余地がさらに拡がり易くなり、115.80-90、116.10-20、116.40-50、116.80-90、117.00-10にある抵抗をゆっくりとクリアする動きへ。下値は、114.70-80にやや強い抵抗があるが、これを下抜けた場合は114.40-50、114.00-10、113.70-80にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。113.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯、113円割れで終えた場合は、短期トレンドが変化して111~112円台の足元を固め直す動きが強まり易くなる。

ドル/円【日足】期間:2021/04/29~2021/12/31(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)

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ドル/円【週足】期間:2018/11/16~2021/12/31(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

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ユーロ/円:短期トレンドは“ユーロ強気”。129円割れで終えた場合は下値リスクが点灯。

直近の日足は陽線で切り返して下値を切り上げる流れを維持している。また、130円台を上抜けたところに実体を置いており、短期トレンドは“ユーロ強気”の流れにある。現状はユーロが対ドルで1.14台に乗せておらず、下値リスクを残した状態にあることから、ユーロ/円の買いも慎重に臨む必要があるが、日足、週足ともに形状がしっかりしており、深い押しにも繋がり難いと見られる。但し、130円割れで終えた場合は129円台の足元を固め直す動きが強まり易くなる。さらに、129円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、127.50割れで終えた場合は“ユーロ弱気”に変化する。日足の上値抵抗は131.10-20、131.50-60、132.30-40、133.10-20に、下値抵抗は130.50-60、129.80-90、129.20-30にある。21日、120日移動平均線は128.92と129.80に位置しており、短期トレンドをサポートしている。また、200日線も130.53に位置しており、若干上抜けてきたが“ダマシ”となる可能性を残している。  一方週足は、2週連続陽線引けとなり、直近の陽線が130円台に乗せて越週したことにより、下値リスクが軽減された形となっており上値余地が拡がり易くなっている。129円台を維持できずに越週した場合は“ダマシ”に終わった可能性が高くなるが、この場合でも128円を割り込んで越週するか、127.50を割り込んで終えない限り、“ユーロ弱気”の流れに変化しない。今週の週足ベースで見た上値抵抗は131.80-90、132.20-30、133.10-20に、下値抵抗は129.90-00、129.40-50、128.00-10にある。31週、62週移動平均線は130.18と129.07に位置しており、短期トレンドをサポート中だが、129円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、128円割れで越週した場合は一段の下落リスクに要注意。 月足を見ると、12月は陽線で切り返しており、上値トライの動きが期待できるが、前月の陰線の値幅内に留まっており(高値132.56)、132.50超えで越月するまでは上値余地も拡がり難い形となっている。一方で下値も128円台の足元がしっかりしており、128円割れで越月するか、日足が127.50割れで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態にある。1月足の上値抵抗は132.00~132.50,134.00~134.50に、下値抵抗は129.00~129.50、128.00~128.50にある。31ヵ月、62ヵ月移動平均線は124.73と126.15に位置しており、中・長期トレンドをサポートしている。 今週の戦略は、ユーロ買いは130.40-50の押し目を軽く拾って129.80で一旦撤退するか、129.90-00の押し目待ち。この場合の損切りは129.30で撤退。ユーロ売りは様子見か132.20-30の吹き値があれば軽く試し売り程度に。損切りは132.60で浅めに一旦撤退。 上値は、131.10-20、131.70-80、132.00-10、132.20-30、132.50-60、133.10-20に強い抵抗があるがどこまでクリアできるかトライする動きが継続しよう。下値は、130.70-80に軽い抵抗が、130.40-50、129.80-90にやや強い抵抗があり、下値余地が限られる展開が予想されるが、130円台を維持できずに終えた場合は、129円台の足元を固め直す動きへ。さらに129.20-30、129.00-10の抵抗を全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、128.50-60、128.00-10、127.50-60の抵抗を全て下抜けて終えた場合は“ユーロ弱気”に変化して、下落余地がさらに拡がり易くなる。(川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2021/06/16~2021/12/31(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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