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FX「株価は史上最高値、ランドは伸び悩む。今週はCPIと政策金利」南アランド見通し

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総括

FX「株価は史上最高値、ランドは伸び悩む。今週はCPIと政策金利」南アランド見通し

通貨8位、株価4位
予想レンジ 南アランド円 7.2-7.7

(ポイント) 
*次の焦点は今週の消費者物価と金融政策決定会合
*週末に格付け見直しがある予定
*中期予算政策声明は好感された
*計画停電は続く
*デクラーク元大統領が死去
*株価は史上最高値更新
*与党ANCの支持率50%割れ
*中国景気指標に左右される南ア経済
*欧米が南アの石炭脱却へ資金援助約束
*コロナ感染者数は減少
*10月アブサ製造業PMIとマークイットの総合PMIはともに悪化
*石炭価格急騰でランドが上昇、急落で下落
*IMFは2021年の成長率は引き上げたが22年は低成長とした
*インフレ目標は3-4%へ明確化

(市況=上がりきらない)
上がりきらない。20年の5月から21年の6月まで続いたランド高も勢いがなくなってきた。一方株価はこのところのランド安で全株指数は史上最高値をつけているので南ア全体に深刻な問題が持ち上がったわけではない。ズマ前大統領逮捕をきっかけとした暴動による経済活動の停滞や与党ANCが地方選挙で支持率が50%を割り込んだこと、貿易を大きく依存する中国経済の減速などがあった。
 一時石炭価格の急騰もありランド上昇に繋がったが中国が価格抑制に走ったため持続力はなかった。中国貿易収支の改善も米国のインフレ上昇によるドル高で打ち消された。
ゴドンワナ財務相の初の中期予算政策声明では財政赤字削減と借り入れ抑制を掲げたが、逆に長期的な歳出を増加させないことで景気浮揚を期待する人々は落胆した。

(次の焦点)
 次の焦点は11月17日の消費者物価と18日の金融政策決定会合だ。最近の5%を超える物価上昇で追加利上げ観測がある。政策金利は現在の3.5%から3.75%へ引き上げられる見方が多い。また今週末あたりに主要格付け会社の格付け見直しが行われるようだ。南アの国債は現在ジャンク債格付けとなっている。

(計画停電続く)
石炭火力発電所の問題で計画停電を実施している国営電力会社エスコムは、発電能力がさらに拡大するまで停電リスクが残ると説明している。11月8日週の週末まで計画停電が続くという見通しを示した。

(南アを離れる人々)
 英国と豪への移住を支援することを専門とするセーブルインターナショナルは、現在、人々が移住する理由は次のとおりとした

*安全とセキュリティに関する懸念
*経済政策の失敗
*高い失業率と雇用機会の欠如
*子供たちの将来の見通しに関する不確実性

(国営企業の弱さ。エスコムと南ア航空)
 財政の枠組みには国有企業への追加の支援は含まれていないが、財務省は、これらの国営企業の財政状態と経営不振は依然として大きな偶発的リスクであると指摘した。いくつかの事業体はさらなる救済を要求するかもしれないとした。
 電力大手のエスコムは、2021年3月までに3500億ランドの政府保証ファシリティのうち2816億ランド使用した。また送電ユニットの分離を行う。
 南ア航空(SAA)は、2020/21年に政府から210億ランドの支援を受けた。公営企業局は、SAAの一部を購入する戦略的エクイティパートナーを特定し、2022年初頭に取引を完了することを目指している。

テクニカル分析(ランド/円)

弱い。ボリバン下位へ。雲の下

日足、ボリバン下位へ。雲の下。11月11日-12日の上昇ラインがサポート。11月11日-12日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
週足、かろうじて雲の上。11月1日週-8日週の上昇ラインがサポート。10月25日週-11月8日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、陰転。雲に一時突入も反落。20年8月-10月の上昇ラインがサポート。21年6月-10月の下降ラインが上値抵抗。10月上ヒゲ長い。
年足、18年-20年の下降ラインを上抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。20年の下ヒゲも効いている。

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喜望峰

南アのデクラーク元大統領死去 アパルトヘイト時代最後の政権

(南アを勉強し始めるとマンデラ氏とともに登場してくるのがデクラーク元大統領だった)
 1989年に合法的にアパルトヘイト(人種隔離)政策が続く中、大統領に就任した。その後、民主主義への移行において重要な役割を果たした。 収監されていた反アパルトヘイト指導者マンデラ氏の釈放を命令。マンデラ氏が同国初の黒人大統領となった歴史的選挙を実現させた。アパルトヘイトを終わらせた功績が評価され、ノーベル平和賞をマンデラ氏と共同受賞した。
 死去を受け、FW・デクラーク財団は録画してあったビデオ「最後のメッセージ」を公表した。その中でデクラーク氏は、アパルトヘイトについて語っている。
 「今日、最後のメッセージとして繰り返し言いたい。南アフリカで肌が黒い人たち、肌が茶色い人たち、インド人たちが受けた痛み、苦しみ、侮辱、損害に対して、無条件に謝罪する」


情報提供元:FX湘南投資グループ
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