トルコリラ/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
☆中銀が予想以上の利下げを強行
☆大統領が外国大使の追放を示唆
・大使追放見送りで持ち直す
トルコリラ/円は年初来安値更新から持ち直す
21日、トルコ中銀は政策金利を18.00%から16.00%へ引き下げました。
インフレ率が19%台で推移する中、市場予想(17.00%への利下げ)を超える利下げ幅となった事で12円台を割り込んで下落。
さらに、エルドアン大統領が、トルコ国内に拘束されている慈善活動家の釈放を求めた10カ国の大使を追放する構えを見せた事から、週明けの25日には11.463円前後まで続落して過去最安値を更新しました。
ただ、その後は10カ国の大使が「内政不干渉」の原則に従うと表明した事から、大統領が追放を見送ると発表。
これを受けてリラも反発し、26日には一時12円台を回復する場面もありました。
注目ポイントはエルドアン大統領と10月CPI
30-31日の両日、イタリア・ローマでG20首脳会議が行われます。
トルコのエルドアン大統領は、この期間中に軍事問題や人権問題などで対立している米国のバイデン大統領と会談すると公言しています。
慈善活動家の釈放を巡る問題はひとまず落ち着きましたが、トルコと欧米の間には様々な問題がくすぶっています。
外交的な対立が深まらないか注意が必要でしょう。
また、11月3日にはトルコ10月消費者物価指数(CPI)が発表されます。
一部には前年比で20%を超えるのではないかとの見方も出ています。
トルコ中銀が追加利下げも辞さない姿勢を示す中、CPIの上ブレはリラを押し下げ要因となるため注目しておきましょう。
来週までのトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
11.500~12.250円
基調
上値重い
来週までの注目ポイント
☆10/30-31 G20首脳会議(伊ローマ)
・11/3 トルコ10月消費者物価指数
・国際商品価格 主要国株価
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