ドル/円:ドル強気の流れが継続中。押し目買い方針継続。111.50以下で終えた場合は111.00以下の足元を固め直す動きへ。
日足は2手連続陽線引けとなった。直近の陽線が111.90-00の抵抗を上抜けて終えており、一段の上昇の可能性に繋げている、112.50-60に強い抵抗があるが、実体ベースで上抜けてくれば一段のドル上昇に繋がり易くなる。逆に日足の抵抗が111.50-60にあるが、これを下抜けて終えた場合は、ドル急伸の流れが一服して111.00前後の足元を固め直す動きが強まり易くなる。この場合でもトレンドの強さに変わりなく、短期トレンドは109.50割れで越週するか109円割れで終えない限り、“ドル弱気”に変化しない。日足の上値抵抗は112.50-60,113.10-20,114.00-10に、下値抵抗は111.80-90,111.50-60,111.00±10銭にある。21日、120日、200日移動平均線は110.60,109.94,108.65に位置しており、短・中期トレンドは“ドル強気”の流れにある。 一方直近の週足は、高値圏で引ける陽線引けとなり、前週の上ヒゲ部分を実体で補強した形となり、短期トレンドは非常に強い状態を保っている。112.20-30の週足の抵抗を上抜け切れておらず、週初の上値トライに失敗した場合は小反落の可能性があるが、週足の形状が強い状態を保っており、深い押しもまだ入り難く、一段の上昇に繋がる可能性が高いと見られる。浅い押し目を拾って流れに付いて行く方針で。今週の週足ベースで見た上値抵抗は112.60-70,113.40-50,114.00-10に、下値抵抗は111.60-70,111.00-10,110.80-90にある。31週、62週移動平均線は109.85と107.39に位置しており、中期トレンドをサポートしている。 今週の戦略は、ドル買いは111.80-90で押し目買い。損切りは111.40で一旦撤退。これが付いた場合は111.00-10で再度押し目買い。この場合の損切りは110.70で浅めに撤退。ドル売りは上値余地を確認するまで、今週いっぱい様子見としたい。 上値は112.20-30,112.50-60,112.80-90、113.10-20,113.40-50に強い抵抗があるがどこまでクリア出来るかトライする動きが継続しよう。112.50超えで終えた場合は一段のドル上昇に繋がり易くなるが、この場合でも114.50-60に中期的な上値抵抗があり一旦上抜けても押し戻される可能性が高い。このラリーでの上値余地は最大でこの辺りが限度と見ている。下値は、111.90-00に軽い抵抗が、111.80-90,111.50-60にやや強い下値抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想される。111.50以下で終えた場合は日足の形状が若干悪化して下値余地がもう一段拡がり易くなるが、この場合でも週足の抵抗が110.80~111.00ゾーンに控えており、また日足の抵抗も111.00±10銭にあることから、これを割り込むほどの下落にも繋がり難いと見ている。短期トレンドは110円割れで“ニュートラル”な状態に戻すが、109.50以下で越週するか日足が109円割れで終えない限り、“ドル弱気”に変化しない。
ドル/円【日足】期間:2021/02/04~2021/10/08(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)
ドル/円【週足】期間:2018/08/24~2021/10/08(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)
ユーロ/円:一方向へ動き出す可能性に注意。130.20超えで終えれば一段の上昇へ。128円割れで終えた場合は一段のユーロ下落へ。
日足は2手連続陽線引けとなり、上値余地を探る動きに繋げているが、上値を切り下げる流れからは上抜け切れておらず、下値リスクを残した状態にある。一方下値も、先週の下値トライで128円割れトライに失敗しており、また128.50-60の日足の抵抗を実体ベースで守っており、128円を割り込んでこないと下値余地も拡がり難い状態にある。日足の形状が改善していることから、上値トライの動きが強まると見られるが、130.20超えに実体を戻して引けるか、130.50-60の抵抗をクリアした場合は、今年1月に付けた134.13を基点として上値を切り下げてきた流れから上抜けて、一段の上昇に繋がり易くなる。逆に週初の上値トライに失敗して128.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯、128円割れで終えた場合は、短期トレンドが“ユーロ弱気”に変化して一段の下落に繋がり易くなる。日足の上値抵抗は130.00-10,130.50-60,131.10-20に、下値抵抗は129.30-40,128.70-80,128.00-10にある。21日移動平均線は129.23に位置しており、これを直近の日足が上抜けており、短期的なサポートとして働く可能性が高いが、120日、200日線は130.80と129.80に位置しており、これらをしっかり上抜け切れておらず、下値リスクを残している。 一方直近の週足は前週の陰線を切り返して陽線引けとなったが、128~130円ゾーンでの揉み合いの域を抜け切れていない。しかし、この揉み合い状態に入ってから既に12週を数えており、そろそろ一方向へ抜け出す可能性にも注意したい。今週の週足の抵抗が130.00-10にあるが、これを上抜けて越週した場合は一段の上昇へ。逆に128円割れで越週した場合は、新たな下げエネルギーを得て一段の下落に繋がり易くなる。今週の週足ベースで見た上値抵抗は前述の130.00-10,132.20-30,133.00-10に、下値抵抗は128.80-90,128.00-10,126.50-60にある。31週移動平均線は130.64に位置しており、上値を抑え込んだ状態にあるが、62週線は128.04に位置しており、日足、週足の下値抵抗とも重なっており、強い下値抵抗として働く可能性が高い。 今週の戦略は、ユーロ買いは129.30-40で押し目買い。下値余地を129.00-10近辺まで見ておく必要がある。損切りは128.70で一旦撤退。売りは様子見か130.10-20で軽く売り向かい。損切りは130.40か深い場合は130.60で撤退としたい。損切りが付かない場合でも130.20超えで終えた場合は、売りは一旦撤退して様子見へ。 上値は、130.20-30,130.50-60にやや強い抵抗があるが全てクリアした場合は新たな上昇エネルギーを得て一段の上昇に繋がり易くなる。上値抵抗は131.10-20,131.60-70、132.20-30、133.10-20。下値は、129.40-50に軽い抵抗が、129.30-40,129.00-10,128.70-80にやや強い抵抗が出来ているが、全て下抜けて終えた場合は下値リスクがやや高くなる。さらに128.50-60,128.00-10の抵抗を全て下抜けた場合は“ユーロ弱気”の流れに戻して一段の下落に繋がり易くなる。この場合は124~126円ゾーンの中期的な下値抵抗をトライする動きへ。(川合 美智子)
ユーロ/円【日足】期間:2021/03/23~2021/10/08(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】
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