メキシコペソ/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・ドル高 ペソ安
・四半期末の円買い
・メキシコ中銀の利上げには反応薄
・米株高 原油高 ドル安で持ち直し
メキシコペソ/円は弱含む展開
米長期金利の上昇でドル高・ペソ安に振れた影響から29日には5.425円前後まで下落。
30日は四半期末に絡んだ持ち高調整の円買いが入った事から5.389円前後まで続落しました。
この日、メキシコ中銀は政策金利を4.75%に引き上げましたが、ペソの上昇はごく一時的でした。
その後、1日には5.359円前後まで下値を切り下げて6月22日以来の安値を付けましたが、米国株の上昇や原油高でドル安・ペソ高が進んだ事から一転して5.441円前後まで持ち直しました。
ただ、5.4円台では伸び悩んでおり、4日、5日と5.400円を挟んでもみ合う展開となりました。
注目ポイントはメキシコ9月CPI
7日にメキシコ9月消費者物価指数(CPI)が発表されます。
市場予想は前年比+6.00%となっており、8月の+5.59%から伸びが加速する見通しです。
メキシコ中銀のインフレ目標(3%±1%)の上限である4%を大きく上回る水準で高止まりすると見られています。
政策金利が現在4.75%ですから、インフレを加味した実質金利はマイナスの状態です。
したがって、メキシコ中銀は利上げを続けざるを得ない状況でしょう。
CPIの上ブレは11月の追加利上げ観測を強める可能性が高そうです。
そのほか、8日の米9月雇用統計にも注目です。
仮に良好な結果であれば米長期金利とともにドルが上昇すると見られ、新興国通貨全般に下落圧力がかかりかねません。
ドル/円とドル/ペソの上昇に挟まれてペソ/円は不安定な値動きとなる可能性があります。
また、およそ7年ぶりの高値圏で推移している原油価格(NY原油先物)の動向もペソ相場の動きに影響しそうです。
目先のペソ/円は、これらの材料を消化しつつ方向感を模索する事になるでしょう。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
5.350~5.550円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆10/7 メキシコ9月消費者物価指数
・10/8 米9月雇用統計
・主要国株価 国際商品価格
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